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ゲーム音楽これを聴け!

わたしは いだいな ぶとうか。 うわさでは すでで くまを たおしたことになっておる。 しかし じつは てつのつめを つかって いたのだよ。 わっはっは。 ゲーム音楽とプログレ、ジャズロックが中心。ドールも始めました。うちのドールが勝手にツイッターで呟いたりしてますので、そちらもよろしく。

 

PSの隠れすぎた名作『戦乱』 

『戦乱』

なんというシンプルな題名なのだろうか。
内容もその名に恥じない、いたってシンプルなものだが、いやいや、そこにはその他のシミュレーションゲームではなかなか味わえない、非常に奥深いものがあるのだ。

『戦乱』は、元々はPC-98のゲーム。
ホクショーという機械器具設置工事業の会社。リンク先を見てもらえばわかる通り、物流業に必要不可欠な機械を製造している会社。
荷物搬送に必要なベルトコンベヤとか、そういう機械。
そんな会社が、なぜゲームを開発していたのか。
その辺りの詳しい事情が載っているページを発見したので、リンク先を貼っておく。
株式会社ベネディクト
『戦乱』の前に、『GE・TEN~戦国信長伝・下天~』という、やはりPC98のゲームがあって、まずそれがホクショーの第一号ソフトだったわけだ。

↓PC98版『GE・TEN~戦国信長伝・下天~』。現在はPROJECT EGGでダウンロード販売されており、PCでプレイ可能。


PS版『戦乱』はPC98版の移植ソフト。
PC98版は1995年発売。詳しい日にちは調べても出てこなかった。
PS版は1996年8月23日発売。つまりPC98版が出てから約1年後にはPSに移植されていた。

プレステタイトルの発売日一覧を見ながら思う。
プレステにとっての96年は、3月22日にはバイオハザード、歴史シミュレーションでは信長の野望は既に天翔記(PS版3月29日発売)までシリーズが進み、7月にはポポロクロイス物語が出ていた、という年である。
そんなプレステ大流行の真っ只中にあって、
『戦乱』
である。
一体、誰がこのソフトに注目しただろうか。

俺である。

実はこの1996年当時から、このソフトの存在は知っていた。
何かのプレステ雑誌か、あるいはプレステEXPOという、ゲームショウのプレステ限定イベントであるか、とにかくソフトの存在は知っていた。そして、顔グラフィックが全て歴史上の肖像画を用いているというウルトラ硬派で時代を逆行したような仕様であったことも。
バイオハザードでは映画的なカメラワークを用いた映像表現を3Dで試み、ポポロクロイス物語では美麗なアニメーションがふんだんに使用されていた、そんな時期に
『戦乱』
である。

ああ、重い…。物悲しい…。そしてそれこそが素晴らしい…。よ、よ、よ…。
と袖でまぶたの端をそっとぬぐいながらゲームをプレイしたくなるというものである。

さて、最初に書いた通り、内容はいたってシンプル。
合戦に勝利すること。ただこれだけである。
内政や外交など一切存在しない。歴史上有名な合戦をプレイし、勝利すること、ただそれのみである。
しかし、そこには膨大な資料とデータを元にした、とてつもなく緻密な合戦場が存在する。
史実を丹念に調べ上げ、合戦場の地形の起伏までも再現し、細かな地名や、まず他のゲームではお目にかかれない各武将の名前などなど、歴史マニアであり合戦マニアである人には全くもってたまらない要素が盛りだくさんである。
よくぞここまで、と歴史にそれほど詳しくない俺にとっては驚愕の内容である。
しかも、やたらと文章で歴史背景を説明しすぎない。ここも非常にシンプルであり、好印象である。
大体の歴史ゲームだとこういった歴史の背景だとか戦に至る経緯だとか、そういうのをやたらと説明したがる。あるいは登場人物が何がしかの大河ドラマのようなセリフを吐き、豪華な音楽と派手な演出で歴史浪漫を煽る。

『戦乱』には、そのような無駄な要素が一切存在しない。登場人物同士のセリフの掛け合いなど、ない。一騎打ちなどありえない。どんなに有名な武将であろうが、スーパーヒーローなどいないのだ。みな等しく、飯も食えば疲れもする。
どれほど有能な武将であろうとも、自然にはかなわない。雨の中を強行して行軍し、少数精鋭で大軍を撃破することなど、絶対にありえない。疲れた所を大軍で押し寄せられれば、誰であろうとみな同じく、死ぬ。
『戦乱』はそんなゲームだ。ここまでリアルなゲームを、俺はこれまでプレイしたことがなかった。

ゲームの流れとしては、まず合戦場を選ぶ。次にプレイする総大将を選ぶ。小谷城の戦いだったら織田信長か浅井長政かどちらかだ。
ただ、史実に忠実な分、兵士の数もまた忠実であることに注目して欲しい。
つまり、桶狭間の戦いで織田信長をプレイすることは、とてつもない難易度となる。史実と同じ条件で、今川の大軍勢とやりあうのだ。正攻法では絶対に勝てない。今川の軍勢をいかに散らして各個撃破を目論もうと、大軍がすぐに押し寄せてきて逆に撃破されてしまう。本作屈指の超絶難易度シナリオである。
史実と同様、雨も降るし今川も同じように動く。ということは、プレイヤー自身が本当に織田信長となって史実通りに動き、迅速に今川の首だけを取ることに集中するしかない。
…この説明を見て血を滾らせた諸氏は、ぜひともプレイしてもらいたい。

総大将を選んだら、合戦に至るまでの経緯が説明されるが、非常に短い。
その後は早速、合戦となる。

操作の仕方も非常にシンプルだ。
自軍の武将にカーソルを合わせ、行軍先を決める。やることはそれだけだ。後は勝手に進んでくれる。敵と出会えば自動的に戦闘状態となる。なお、火計は存在しないので地道にやりあうしかない。
各武将には志気と体力があり、戦闘や行軍で消費される。例えば夜間に長い道のりを歩いた果てに城攻めを行うなどは自殺行為である。
また、敵の居場所は始めは画面上には一切表示されない。乱破部隊を移動させて敵を発見して、進んでいくのだ。ゆえに、乱破部隊を先行させて常に敵の行動を把握しておくことが重要となる。ただ、あまりに敵に近づきすぎると捉えられてしまい、敵の動きがわからなくなってしまうので適度に距離を保たなければならない。
小荷駄(こにだ)部隊の存在も実に面白い。歴史上実際に存在しており、合戦に必要な兵糧や設営道具など、あらゆるものを運ぶ部隊のことだ。この部隊によって兵糧を回復することが出来る。
こんな部隊があること自体が、このゲームの徹底した史実主義を物語っている。

敵の砦を攻め落として自軍のものとしつつ休息し、陣形が乱れたら整え、志気と体力に注意を払い、乱破部隊を使って情報収集を行いながら戦闘を繰り返し、自軍を勝利へと導いていく。
合戦に特化した、あまりにも、あまりにも硬派なシミュレーションゲーム。そして、時代の流れに逆らい、力尽きて流されてしまった、不運の名作。

音楽面も非常に硬派で魅力的だ。
和風な太鼓や筝の音などが使われているが、メロディはどこか物悲しく、初期の信長の野望に少々通じるものがある。
ただ、『戦乱』の音楽には、浪漫や派手さは全く無い。ただ、「儚い」のだ。
戦闘を鼓舞するような勇ましい音楽は全く無い。合戦を始めても終えても、そこには「儚さ」が漂っている。

人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。

この言葉通りの、儚さを感じる名曲たちばかりだ。使用している音も非常に少なく、シンプルなこのゲームにとてもよく合っている。
オープニングで三発の鉄砲の音の後に流れるテーマ曲を聴いていると、なんとベースとメロディと筝の、たった三つしか聴こえてこない。それでいて世の儚さを感じさせる素晴らしいメロディは、今聴いても全く色あせない。いや、それどころかシンプルであるがゆえに、現代に聴くとよりいっそう、胸に響いてくる。
過度に煌びやかに装飾された現代のゲーム音楽においては、もはや絶滅している音楽と言えよう。
ところで、三発の鉄砲の音とは…お気づきだろうか。
そう「長篠の戦い」での鉄砲三段撃ちである。
こういうところまで徹底しているのが『戦乱』というゲームの素晴らしさだ。
ただ、近年ではどうやらこの鉄砲三段撃ちは無かった、という説もあるようだが…。
ところで、もし、この音楽を作曲した方、あるいは知っている方がいたら当ブログにご一報下さい。ぜひともお願いします。

俺はプレイし始めて、思った以上に面白く、のめりこんでしまって2日ほどで全合戦をクリアーした。とはいえ全て初級で、総大将も比較的勝てる方を選んでプレイしたので案外すんなり終わった。
何度やってもクリアー出来ないのは、やはり桶狭間の織田信長である。どこをどうやっても不利でしかなく、勝てる見込みがない。
一体どうやって勝利すればいいのか…。試行錯誤しながらプレイし続けたいと思う。

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ファミコン期のアドベンチャー作品の名曲 ミステリー編 

9月11日は、私がゲーム音楽蒐集を本格的に開始した日。
というわけで、毎年この日は何かしら思い出のゲーム音楽を紹介します。
さて、今回は私が個人的に大好きだったアドベンチャーゲーム、それもミステリーものの作品をご紹介していきたいと思います。

まずは、個人的に非常に思い出深い作品『西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件』と、その次作『スーパーエクスプレス殺人事件』です。
ゲーム的にはコマンド総当り形式の(神宮寺三郎などと同じシステムですね)なんてこと無いアドベンチャーゲームなんですが、その音楽が非常に素晴らしい出来。
二時間ドラマでおなじみの西村京太郎作品ですが、テレビドラマの方もゲームの方も、サントラ化は一切されておりません。
特にゲームの方は、版権など、色々と事情があるのだろうとは思いますが、こういった作品はスポットが当たらない上に、サントラも商品化は絶望的という、不遇の作品であります。

ゲーム内容は二時間ドラマを見ている人ならおなじみの展開。
十津川警部、亀井刑事、西本刑事などなど、お馴染みの顔ぶれも当時のキャスティングを意識したグラフィックで登場します。
山村紅葉が演じた北条刑事も出てきますが、全くの別人のような顔です(笑)
しかしながら、今でこそ人形焼みたいな顔してるリアルアンパンマンみたいな山村紅葉さんですが(失礼)、その昔に西村京太郎トラベルミステリーに出演していた頃は、すらりとした美人さんだったんです。その頃の姿を意識したグラフィックだとは思いますが、それにしても別人なので似せて作ったわけじゃないんでしょう。
また、西村京太郎の作品で『寝台特急(ブルートレイン)殺人事件』というのがありますが(ちなみに、これがトラベルミステリーシリーズの初作)、ゲームの方はオリジナルの脚本で、小説とは異なる作品です。
スーパーエクスプレス殺人事件の方は完全オリジナルです。
テレビドラマの方の音楽は作曲家の甲斐正人さんが手がけていましたが、ファミコンの方はオリジナルです。

↓こちらがオリジナルの甲斐正人氏によるオープニングテーマ。今でも使われているので耳にしたことのある人も多いのでは。
非常に貴重な、効果音等の被りのない音源。ぜひ、サントラ化して欲しいものです。


↓こちらがファミコンオリジナルの『ブルートレイン殺人事件』オープニングテーマ。発売はなんとアイレム!
死体を発見する車掌さんの顔が怖すぎてトラウマになった方もいらっしゃると思います(笑)


↓BGMだけの動画がなかったので、プレイ動画で。捜査シーンの音楽が渋い!名曲です。どことなく甲斐正人氏のテーマ曲を思わせるメロディも秀逸。


↓こちらは『スーパーエクスプレス殺人事件』。こちらも渋い音楽で、ミステリーものだからか、どことなく神宮寺サウンドを彷彿とさせる出来です。


どちらも二時間ドラマテイスト溢れる、非常に渋い楽曲ですね~。
ちなみに『スーパーエクスプレス殺人事件』で、パスワードを「おんがくが ききたいな あああああ あああああ あおねがい」と入れると、ゲーム内のファッションショーの場面の音楽だけ聞くことが出来ます。全然役に立たない裏技だ(笑)

さて、お次は西村京太郎と双璧を為す、ミステリーの女王、山村美沙です。
ファミコンでは『京都龍の寺殺人事件』『京都花の密室殺人事件』の二作が発売されました。
どちらもタイトーです。

↓まずは『京都龍の寺殺人事件』こちらもプレイ動画で。ちょっと物悲しい楽曲が持ち味。


↓こちらは『京都花の密室殺人事件』。こちらもどこか物悲しいメロディが素晴らしい作品です。


さて、お次は『マルサの女』。
もちろん、同名映画が原作ですが、音楽はファミコンオリジナルで、なんとズンタタのたまちゃんこと河本圭代が担当しています!
原作のメロディも使用していますが、それを独自にアレンジして仕上げているのはさすがです。
まずは本多俊之氏による、あまりに有名すぎる楽曲をどうぞ。


そして、こちらがファミコンオリジナルBGM。非常に上手くアレンジしているのがわかりますね。雰囲気を損なっていないのがさすがの仕上がりです。
その原作アレンジ曲が出てくるのは、この動画の50秒すぎからで、それ以外はオリジナルですが、非常に良く出来ています。


さて、最後はもちろん、これ!!
トーワチキのあの名作を、太鼓さん次郎で!!(笑)


聴いてるだけで頭が痛くなってくる高周波サウンドが、いつまでも耳に残ってしょうがねーぞ!!ありがトーワチキ!!!
ありがたくねえよ!!
気ィ狂ったゲームには気ィ狂ったBGMがお似合いだぜ!!
そして、そんな気ィ狂ったBGMを生演奏しちまったバカがいやがったぜ!!


凄い破壊力(笑)。
聴いただけで、有無を言わさずあのグランドセフトなロンドンの街へダイブしちまう、強烈なメロディだ!!
この音楽を聴いて、誰がシャーロックホームズを連想するんだよ(笑)。

といったところで、最後はアドベンチャーなんだかアクションなんだかよくわからん、グランドセフトの原点みたいなゲームで締めましたがいかがだったでしょうか。
こういう、サントラがまず出ないだろうと思われていたゲーム作品が、いつの日か完全収録で高音質のサウンドトラックとして出て欲しいですね~。
無理っぽいですが。

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うら寂しい音楽こそが俺のファンタジー~ファミコンソフト『ファザナドゥ』 

うら寂しい俺のファンタジーシリーズイメージソング
俺のファンタジー仮面ライダーブハア仮面ライダーブラック」 by倉田てつを


ファミコンソフトの音楽といったら、一にも二にも哀愁です。
ドラゴンクエストを例にするまでもなく、プレイヤーが孤独にフィールドをさすらう時の、寂しく物憂げなメロディこそが、ファミコン作品には重要であったのです。
ファミコンは、基本的には一人でプレイするものがほとんどでした。対戦ブームが巻き起こったのはストⅡからでしたので、ゲームはいつでも孤独な少年の心のよりどころであったのです。

みんなでワイワイ?そんなものねーんだよ!!
ネットで繋がる?協力プレイ?コミュニケーション?
てーめー、何あまちゃんなこと言ってんだコラ。んなもの一切ねーんだよ!!
ファミコンはひたすら自己研鑽であり、地獄のファミ修行の場だったのさ!!

ということで、孤独全開、寂しさ満点のファミコンソフト『ファザナドゥ』をご紹介します。
なんで今さらファザナドゥかって?そんなん、俺が好きだからに決まっておる。
なーんか耳に残るんですよねー、ファザナドゥの楽曲って。ゲームはクリアー出来ませんでしたけど。

さて、ファザナドゥです。
ザナドゥじゃねえの?何だよファって?ファルコムのファ?ってかファルコムと関係ねーの?
と色々思ってしまいますが、この『ファザナドゥ』は元々はファルコムの『ザナドゥ』をファミコンに移植する予定だったものを、大幅に作り変えて作り変えてめったくそに作り変えて結局別物になった、というゲームなのです。
ふぁー。そうなんですふぁー。
だから『ふぁザナドゥ』なんですね。ザナドゥ、じゃないのが何かすっきりしないのはふぁーだからなのです。
はい次。ふぁー。

そんなもんですから、一応ファルコムの許諾を得てはいるみたいですね。で、発売元はやらなきゃハドソンです。
ゲーム的にはサイドビューのアクションゲームで、パズル要素とかそういったものは排除しています。非常にわかりやすいゲームとなっていて、誰でも楽しめる…と思います。あの音楽さえ気に入れば。
と、ここでようやく音楽の紹介に移ります。

この作品はザナドゥとは全然関係ないソフトになったので、音楽もザナドゥとは全く無関係で、オリジナルの音楽が使用されています。
作曲者は、ボンバーマンの生みの親であり、アラブ音楽で使われる笛の「ナイ」奏者として現在も活躍中の竹間淳(ちくま・じゅん)さん。女性の方です。
アラブ音楽に堪能な方だからか、非常に独特なメロディを作る方で、このファザナドゥでもその異様な雰囲気というか、異国情緒というよりは一体どこの世界の音楽なのかわからない、とてもファンタジーな楽曲を作曲されています。
で、そこには思いっきり哀愁が漂っているわけです。でもそれはまるで辺境プログレを聴いているような、そんな民族の哀愁を秘めているような独特の雰囲気なのです。
ケルトとか中国とか、そういうわかりやすい民族色じゃなくてもっとこう…日本人には馴染みのない、異境の地といいますかね。なんていうかとにかく良いんだよ。

では、その音楽を原曲、アレンジ音源まじえてご紹介します。

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ファミコンでここまでのサウンドとは…。海外ファミコンソフト『Silver Surfer』 

音楽を担当したのは、国内でもゲーム音楽愛好家の間ではその名を知られるティム・フォリン&ジェフ・フォリン兄弟。
この人たちの凄さは、その音楽を聴けばわかるとおり。

『Silver Surfer』の音楽はAmigaのゲームではよく聴かれるような、ロック&ダンスチックなサウンドなのですが、それをファミコン音源でやってのけてしまっているという…。
一体どんなスーパーな技術を駆使していたのか、素人の私にはさっぱり見当もつきません。
素人でもわかるのは、明らかにファミコン離れしているということ。そして、ファミコン音源でなければ出せない、その独特の雰囲気です。

↓この迫力!このかっこよさ!!ファミコンの音源でここまでかっこいい音を出すのは難しいはず…。技術者ではないのでよくはわかりませんが、その他のファミコン楽曲にはない重厚さがありますね。
これをピコピコ音楽とはいわせねえぜ!


↓海外のアレンジバージョン。


ちなみに、海外の同人アレンジ大会「Dwelling of Duel」で、ロックアレンジがあります。
ホームページはこちら→Dwelling of Duel
ここのトップページの右上にサイト内サーチエンジンがあるので、そこでSilver Surferと入れて探すと何曲か見つかります。オススメはRyan8bitのハードロックアレンジ。超かっこいいです。

ええと、ゲームの方は大味な海外らしい、クソゲーだそうで。
原作は見たまんま、アメコミだそうです。アメコミには詳しくないんでよく知りませんが、スーパーマンとかスパイダーマンとかX-MENとかと同じようなもんですかね。

↓こちらがプレイ動画。ジンガイどもがオーホホホイエーとか言いながらプレイしてます。音楽の素晴らしさが際立っていて、肝心のゲームの方ははなんかパッとしませんね。


で、ちょっと調べたら『マーブルVSカプコン3』で参戦が噂されていたようです。
が、参戦は実現せず、変わりにシルバーサーファーで出てくる破壊神「ギャラクタス」が登場したらしい。うーん、全然わからん(笑)
映画では『ファンタスティック・フォー』の続編『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』で、最大の敵としてシルバー・サーファーが出演しているようです。

ふ~ん、さうなんだ(加藤うらら風に)。

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夢を叶えるために突っ走れ!PSソフト『ヒロインドリーム』 

年末にうちのブログでやった「プレステVSセガサターン紅白歌合戦」のプレイリストにも入っていますが、ここであらためて紹介したいと思います。
PSのヒロイン育成シュミレーション『ヒロインドリーム』です。

今年最初の記事ですから、やっぱり夢と希望に溢れた作品を紹介したい、ということもあるのですが、プレステVSセガサターンのプレイリスト作成時にすっごい久しぶりにエンディングテーマの「Fly to Fly」を聴いて、やっぱりええなあ~、と。
舞木静、神楽姫子、源舞由紀、大羽音夢、見和麗という魅力的なキャラクターたちの一生懸命な姿が浮かんできて、ちょっと感動です。そう言えばすっごいやり込んだなあ~、なんて懐かしく思い出しました。

ゲームサントラは残念ながら出ませんでしたが、ゲームの初回限定版に同梱されてます。
ボーカル曲とゲーム内BGMがいくつか。ただ、季節ごとに流れるゲーム内でよく聞くBGMが、セリフが被って収録されているので、そこは好き嫌いが別れるかと。ゲームをやり込んだ自分としては、嬉しいんですけどね。

また、ゲーム内では神楽姫子というキャラクターを演じている、かないみかが唄う「Fly to Fly」はリミックスバージョンで収録されていて、シングルCDバージョンとは前奏部分と中間部分がちょっと違います。
ゲームを相当やり込んだ自分にとっては、このリミックスバージョンの方がやっぱり好きですね。
曲の始まりが、ラジオから流れているような雰囲気にエフェクトをかけてあって「あ!ひめちゃんがヒロインとして活躍してる!」なんていう気持ちになれます。
神楽姫子は、ゲーム内ではひめちゃんの愛称で呼ばれていて、歌が一番上手いというキャラクターなので、そのひめちゃんがエンディングテーマを唄っている、っていうのもまた粋な演出ですね。
良いゲームです。

さて、このゲームの魅力は何と言っても、ヒロインの舞木静のキャラクターです。
未熟だけど、ヒロインを目指す心は人一倍で、各種レッスンにも一生懸命。時々悪態をついたり、レッスンをさぼってゲーセンに行っちゃったりしますが、そんなところもかわいらしく、この子をなんとしてでも輝かせたい!と思わせるキャラクターなのです。
こういった育成ゲームで有名なのは、やはり『プリンセスメーカー』シリーズ。ヒロインドリームのゲームシステムはこれとほぼ同じです。
ただ、これは父と娘の関係なので、当然ながら『ヒロインドリーム』とはちょっとキャラに対する感情が違ってきます。
同じくアイドル育成ゲームとして大ヒットを飛ばした『アイドルマスター』のような感じのゲームですが、それともちょっと違います。
アイマスは選べるキャラクターが豊富なのも魅力の一つですが『ヒロインドリーム』では舞木静一択。彼女しか育てられません。
しかし、あらゆる面で「ヒロイン」として長期的に育て上げるので、エンディングの感動は他の育成ゲームには無いほど大きなものがあります。スーパーヒロインエンディングを迎えた時の感動は、静たった一人を手塩にかけて育て上げたからこそのものです。
さらに、ヒロインというのは一体何なのか、そこまで考えさせられるエンディングとなっているところも、その他のゲームにはないですね。
それと、このゲームの特徴として、主人公はディレクターではあるのですが、新人ディレクターであり、その実力は未知数だということ。つまり主人公も、育てられる舞木静も新人なので、対等な関係にあると言えます。つまりは彼女と一緒に自分も育っていくわけです。これは、例えば『綾波育成計画』のように、こちらから一方的に育成するだけの育成ゲームとは一線を画すところです。
主人公には、舞木静を一流のヒロインとして育て上げることによって、晴れてディレクターとして周囲に認めてもらう、という使命があるのです。
ですから、ディレクターではあるけれども、静の前に「俺がお前のディレクターだ」と姿を現すことはありません。彼女と接する機会はもちろんありますが、ディレクターという素性を隠して「占い師」として接し、彼女の悩みを聞いたりするのです。
初めのうちは静も言うことを聞かなくて、しょっちゅうゲーセン行ってサボったりして「お前ゲーセン行ってんなよ!」とやきもきしたり、思ったように能力が上がらなくて静自身もストレスが溜まっていったりします。
それでも、静が落ち込んでいたり、まわりのヒロイン候補の子たちの努力を垣間見たりして「私も頑張らなきゃ!」なんて言ってくれると、「お前、負けんなよ!俺がついてるよ!」という気持ちにもなれますし「この子を育てたい!」という気持ちにもさせてくれます。

そんな舞木静を演じたのは、西村ちなみ。今では「おじゃる丸」の声優さん(小西寛子から引継ぎ)として誰もがその声を知っている声優さんですね。
ちなみに(いやギャグじゃないですが)、ヒロインドリームと同時期に発売された恋愛シュミレーションゲーム『トゥルーラブストーリー』にも出演してます。こちらでは主人公の妹のみさき役を演じています。
この頃の西村ちなみは、まだデビューして2年ほどの新人声優さん。だから『ヒロインドリーム』の世界観にもばっちり合っていたんですね。まだそう遠くない、過去のデビュー前のレッスン時代を思い出しながら演じていたのかなあ、なんて思います。凄く自然に演じていて、自分としては西村ちなみといったら舞木静です。
その後、声優さんとして活躍しているのを聞くと「お!静、頑張ってるなあ~!なんたって俺が育てたんだからね!」などという妄想が脳内を支配します(笑)

静の周囲のキャラクター達も、また良いキャラしてます。
口は悪いけど、実力がある相手は認めて、良きライバルとして一緒に成長してくれる神楽姫子。彼女の声はかないみかが担当していて、ちょっと生意気な喋り方がすっばらしいです。
でもかないみかなので「このくされげどう!」っていうセリフが「このくされげろ~!」なんていう風にちょっと舌足らずに聞こえてしまいます(笑)
そういうとこが物凄くかわいいキャラで、かないみかのベストキャラの一人に入ると思います。個人的にかないみかのベストキャラのもう一人は、スパロボのミオ・サスガですね(笑)じょんがら節最高です。
あとアニメの『きんぎょ注意報』のわぴこか(笑)一時ハマりました。原作漫画の方ですけど。
実生活ではバズーカ山寺こと山寺宏一の元奥さん。結婚したのを知った時は、『アンパンマン』のチーズとメロンパンナのカップルか!と大騒ぎしました(笑)犬とメロンパンの夫婦ってなんだよ。
その後色々あって、離婚。山寺宏一は田中理恵と再婚。ギュネイとラクスのカップルってのもものすげえな(笑)
かないみかの方は一人みたいですね。

↓ひめちゃんが歌う、正調ミオのじょんがら節のボーカルバージョン(笑)


源舞由紀は、いつも活発で明るく元気なキャラクター。ときメモの清川望っぽい役どころですね。まあギャルゲーには大体一人はいるようなキャラです(笑)髪の毛の色も緑で、清川さんと被るし。
演じているのは高乃麗(たかの・うらら)。サクラ大戦のマリア・タチバナ役でお馴染みの、ちょっとハスキーな声が魅力的な声優さんですね。

↓由紀は現在もマリア・タチバナ役で頑張ってます!


大羽音夢は、その名の通りいつも眠そうな顔をしている、ボケっとした感じの女の子。その実、演技力は天才的なものをもつというキャラクター。
演じているのは大谷育江ことピカチュウ(笑)
大谷さんは「ピ・カ・チュ・ウ」のたった五文字で喜怒哀楽を演じることの出来る人なので、この天才キャラの音夢にぴったりのお人。
でもねえ、大谷さんはこういう普通の女の子キャラを演じるとものっっっっっすごくかわいいんですよ。ピカチュウばっかやってちゃいけない人なんです!(笑)
海外ドラマの『フルハウス』のステフ役なんか凄く良かったし。

↓多彩が過ぎるよ(笑)さすが天才、大羽音夢ですね。


見和麗は、おっとりしているお嬢様タイプのキャラクター。しかし見えないところで一生懸命に努力しているという、白鳥のようなキャラクター。
それを演じているのは折笠愛!この作品の時点で既にベテランです。
折笠さんといったらやっぱりガンダムWのカトル!少年役も多く演じている折笠さんですが、こういうおっとりした女の子役も良いんですよ。なかなか聞けないんですけどね。個人的には妖艶な女性役が多い人、という印象が強いです。
他にはPS『ダブルキャスト』の森崎真奈美役が結構印象に残ってます。珍しい役どころだったので。
あとはアニメ版の『この青空に約束を』にぶったまげ。だって女子高生役だったんで(笑)
あ、いや、笑うとこじゃないですね。さすが折笠さんです。そんな声の女子高生いねえよ!まさに折笠ファンタジー。
ゲームだと、スーチーパイシリーズでひめちゃんと共演してるんですね。全然プレイしたことないゲームだったので、今回調べてびっくりです。スーチーパイシリーズって声優陣が凄いんですね。今となっては、ですけど。
スーチーパイシリーズには高乃麗も大谷育江も出てるんですね。知らなかった。


脇役にも大塚明夫、藤原啓治、榊原良子、雪乃五月、くればやしたくみ、辻親八、鈴鹿千春という豪華メンバー。よくこれだけそろえたもんだ。今となっては考えられないぐらい豪華メンバーです。

↓『ヒロインドリーム』エンディングテーマ「Fly to Fly」。唄っているのはもちろんひめちゃん。これはシングルバージョンですね。ゲームに同梱されたものとあんまり変わらないです。


ひめちゃんはやっぱり歌唱力が抜群なので、他にも結構アルバムとかシングルとか出してます。しかし、この「Fly to Fly」はシングルしか聞けません。ゲーム同梱CDはリミックスバージョンですが、まあ大差ないので個人的にはシングル買うほどでもないかな。とか言って買うと思いますけど(笑)

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PSソフト『イバラード~ラピュタの孵る街~』 

井上直久氏の創造した「イバラード」の世界を堪能出来る作品。ジャンルは3Dアドベンチャー。開発はPCゲームで名をはせたシステム・サコム。


プロローグ
(PSソフト『イバラード~ラピュタの孵る町~』取扱説明書より3~4ページを抜粋して掲載しています)


その赤く輝く鉱石(低級シンセスタ)は、時空の溝を通過し、無機的な大都会へと落下していった・・・。

現在よりほんの数年先の近未来。
日本のとある都会。環境の悪化が進み、街角からは緑が姿を消しつつあった。
巨大な団地の一室に暮らしている植物の栽培が趣味の少年は、部屋中を植木鉢で一杯にし、学校へ行く以外はその手入れをすることで毎日を過ごしていた。
その少年の家にあった、一冊の奇妙な本。
出版社も発行日も記されていないその本は、今は亡きお祖父さんから貰ったものだ。
イバラードと呼ばれる架空の世界について書かれたその本の一説にはこう記されていた。

ラピュタの羽化、それは輝く雲や星々のようなものに包まれながら、まるで脱皮するかのように、ラピュタがその姿を変える現象のことを言う。その後に残された「ラピュタのぬけがら」には植物の成長を促す不思議な力がある。ここ、イバラードではそう伝えられている。

少年は手入れをいくらしても弱っていく自分の植物を目の前にし、「本当にそんな国があり、ラピュタのぬけがらといったものがあれば」と願わずに入られなかった。

そんなある日。
少年は学校の帰り道、混雑を避け雑踏から離れた裏通りを歩いている時に奇妙な三人組を見かける。一人の美女に、カエルとモグラの様な姿の人影。
「あれは、本の中に載っていた三人じゃないか・・・・まさか・・・・」
驚いた少年は三人組の後を追う。
するとかすかに空が光り、いつもの見慣れた路面が輝き始める。
少年の気配に気づいた三人組は、歩道から赤く輝く石を手にとると、閃光と共に現れた奇妙な乗り物に乗って姿を消した。

唖然とする少年。
その足元にはもう一つ、青く輝く不思議な鉱石が。
手に取ると鉱石は輝きを増し、もう一台の乗り物を呼び寄せる。
見たこともない、電車のようなその乗り物に、吸い込まれるように少年は乗り込んだ・・・・。


ゲームを起動させると、まずポリゴンによる短いムービーが流れ、イバラードの世界観を伝えるナレーションが流れる。
このナレーションは屋良有作氏。OVA『銀河英雄伝説』シリーズで渋いナレーションを聞かせてくれていた、あの人である。
テレビゲームでも数多くの作品で活躍しており、中でも『スナッチャー』の主役であるギリアン・シード役が心に残っている方も多いだろう。また、洋画の吹き替えにも非常に多数参加されている大ベテランである。一般的にはアニメ『ちびまる子』のさくらヒロシ役で知られている。
さて、短いムービーが終わってタイトル画面に移ると、項目は三つ。NEW GAME、CONTINUE GAME、OPTIONである。
まずここで注意してもらいたいのは、このゲームのセーブ方法である。今のゲームのように親切設計ではない。
ゲームプレイ中にセレクトボタンを押すと、ゲームをつづけるか終了するか、の選択肢があらわれる。まずここで「終了」を選ぶ。その後にタイトル画面に戻り、OPTION項目を選んでSAVEを選ばないと、セーブされないのである。
つまり、「終了」を選んだ時点ではセーブされないので、要注意である。
しかも、途中経過は一切保存されず、またステージの最初から始めなければならないので、少々面倒だ。
とはいえ、ステージ一つ一つは非常に短いので(およそ10~20分程度)、それほどわずらわしいものではない。

ゲーム内容についてだが、これは非常に単純。ポリゴンで作られたイバラードの世界を歩き、必要なアイテムを集めて次のステージへと向かう。ただこれだけである。
謎解きもあることはあるが、ヒントが必要なほどのものではない。アイテム数も少ないので、どこで何を使えばいいか迷うこともないだろう。ゲームが苦手なイバラードファンでも、これは安心してプレイ出来るだろう。逆に、イバラードファンでなければ、とても退屈なゲームとなることは間違い無い。
主人公視点のゲームだが、移動がまず遅い。ダッシュも無い。アクション要素も皆無に近い。ブーメランを投げて敵を倒す場面もあるが、アクション要素と呼べるほどのものでもない。謎解きと呼べるような謎もない。したがって、イバラードが好きな人、イバラードの世界をこれから知りたい人向けであり、単純に「面白いゲーム」がプレイしたい人には決してオススメ出来ないソフトである。
『クーロンズゲート』がクソゲーと思う人なら、まず手を出しても何の意味もないだろう。このゲームは世界観を楽しむものであり、快適なゲームプレイそのものを楽しみたい人には完全に不向きだからである。
ポリゴンで作られた世界を歩くゲームだが、道は一本道で、箱庭のようなだだっ広い世界をわけもわからず歩くようなゲームではない。
どのステージも道が作られていて、迷うことはまず無い。マップもあるにはあるが、ほとんど必要ない。というより、マップを見ても現在地が表示されないので、あまり意味がないのだ。
プレイ時間は、およそ二時間程度か。非常に短い。

しかし、クリアーしてこそ、このゲームの真の価値がある。
オプション項目に二つの項目が増えるのだが、一つはギャラリーの項目。井上直久氏の絵を10枚見ることが出来る。
もう一つはビデオクリップ。これが非常に素晴らしい。
ポリゴンによるビデオクリップで、PS作品のためやや粗いポリゴンなのは致し方ないが、イバラードの世界や、イ・ノナくん、めげゾウなどのキャラクターが現れるのが嬉しい。そして何より、特筆すべきなのはそのボーカル曲である。
「RU-KA」という楽曲で、ボーカルはモデルとしても活躍している小田木望。作曲は井上鑑という大御所である。
まるで日本版エンヤのような透き通った歌声と、ヒーリング効果の高いニューエイジ系の音楽が絶妙に合わさり、イバラードの世界を描き出している。

↓こちらがそのビデオクリップ。この動画ではそのあとにオープニングムービーを繋げている(屋良氏のナレーションが流れる部分がオープニングムービー)。いつまでも聴いていたくなるような、美しく壮大な歌である。


途中の歌詞「サイヤ、ルカ、シュウム、スィリ、アイヤ」という不思議な歌詞にお気づきかと思うが、これは造語ではなくなんと日本語である。
漢字表記すると「彩野、流花、秋夢、翠里、藍夜」となり、それぞれがイバラードの美しい色彩感覚を表しているのだ。
井上鑑氏の作詞者としての才能が発揮された、非常に優れた歌詞である。それがまるで異国の言葉のように聞こえ、幻想的な音を作り出している。表記だけでなく、発音上も美しい響きを得ることに成功しているという点が非常に素晴らしく、う~ん・・・上手い!!と唸らざるを得ない。

さて、この素晴らしい楽曲が収録されているCDは二つ。
一つはシングルCD『Horizonte』。「Horizonte」は三菱自動車「LEGNUM」のCM曲として使用された楽曲。そのカップリング曲として「RU-KA」が収録されている。
HorizonteHorizonte
(1997/09/26)
小田木望

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もう一つは小田木望のアルバム『Lykaris(リュカリス)』。
リュカリスリュカリス
(1997/12/03)
小田木望

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「RU-KA」を聴くだけなら、どちらを購入しても同じである。ただ、「RU-KA」以外の楽曲も穏やかで透き通ったヒーリング効果の高い楽曲が揃っているので、彼女のボーカルが気に入った人ならば両方購入することをオススメする。
また、シングルCDには『Lykaris』には収録されていない「Horizonte(Chih-ei-sen Ver.)」が収録されている。スウェーデン語で歌われているこの楽曲は『Lykaris』収録の日本語で歌われている「Horizonte」とは異なるアレンジが施されており、非常に素晴らしい。「RU-KA」が気に入ったのならオススメの楽曲である。

↓当時のレグナムのCM。ここで流れている楽曲が「Horizonte(Chi-hei-sen ver.)」である。シングルCDのみに収録。


また、シングルCDの裏ジャケットに井上直久氏の絵(PSソフトのジャケットと同じ絵)が使われているので、ファンは要チェックだ。

サウンドトラックも発売されたが、残念ながら廃盤で手に入らない。販売数も相当少ないようで、滅多にお目にかかれない希少品となっている。
イバラード~ラピュタの孵る街イバラード~ラピュタの孵る街
(1997/11/19)
ゲーム・ミュージック

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こちらのサウンドトラックにはゲーム内の楽曲のみが収録されており「RU-KA」は収録されていない。
音楽担当は神保直明氏。
システムサコムに所属していた作曲家で、現在はフリーランスのゲーム音楽作曲家として精力的に活動している。
最近作はPC、PSVita、XBOX360で展開した『剣の街の異邦人』。
この作品に限らずエクスペリエンス開発のソフトでは常連の作曲家であり、『デモンゲイズ』『迷宮のクロスブラッド』『円卓の生徒』なども神保氏である。
『イバラード~ラピュタの孵る街~』はアンビエント系というか、環境系、空間演出系の音楽でありながら、優しく神秘的なメロディが聞こえてくるのが、いかにもゲーム音楽家らしい楽曲である。
ぜひイバラードの画集を眺めながら聴いていたい楽曲ばかりである。

では、最初のステージ「市電の森」を紹介しよう。
街中で電車のような乗り物にのって、イバラードへとたどり着いた主人公だが、何をすればよいのかわからない。
ひとまずはふらふらと森の中をさまようと、動く巨大な石を発見。
近づくと気力を奪われてしまうので、触れないように慎重に森を進む。このゲームでは体力ではなく、気力である。気力回復アイテムは行く先々に落ちているので、それを拾って回復する。
巨大な石を避けながら細い道を入ると、宙に浮かぶイカがいる。触れようとすると逃げていくので、追うと三日月が木にぶら下がっている。
この時点ではまだ取れないので、さらに森を歩くと、奥に小屋を発見する。
中に入ると、あのモグラのような姿の人物があらわれた。
彼はスコッペロといい、どうやら魔法使いのようだ。
彼が言うには「ラピュタの羽化について知りたいなら、河向こうに住んでいるメーキンソーに会いに行くといい」とのこと。
彼から鉱石型の青い切符をもらい、小屋にあったブーメランを入手する。先ほど木にひっかかっていた三日月にあてると、ぽろりと落ちてくるのでそれを入手。
途中で小さな家のような模型があるので、それを動かすと連動して道を邪魔していた家が動くので、道を通れるようになる。
そのまま先へ行くと、動く石がまたもや邪魔してくる。ここで三日月の模様のある台座らしきものがあるので、そこで先ほど入手した三日月を使うと、石たちがたくさんかけつけて、向こう岸への橋をかけてくれる。
それを渡って駅へ向かい、青い鉱石型の切符を使って次のステージ「メーキンソーの小屋」へと向かう。

各ステージはほぼこのような流れで、アイテムを集めて切符(後半はエアシップの燃料)を手に入れて次のステージへ向かう、といった具合だ。

主人公の目標は、ラピュタの羽化を実現し、次元の境目を出現させて、ラピュタのぬけがらを元の世界へと持ち帰ること。
ところが、ラピュタの羽化を悪用して巨大なめげゾウを出現させ、ニーニャたち魔法使いの力を失わせようとたくらんでいる「タカツング」という国の人間たちが邪魔をしてくるので、主人公はニーニャたちと行動を共にし、ラピュタの羽化に必要な鉱石を集めることになるのだ。
イバラードの世界を歩くだけでなく、ちょっとした冒険が加味されているのが良い。ただ、物語としてはあまりに単純すぎるので、何度もプレイしたくなるようなものではない。筆者のように、イバラードの世界を知るきっかけとしては十分だろうとは思う。

ただのアドベンチャーゲーム作品としては全くオススメ出来ないが、このような魅力的な世界があることを知るよい機会とはなると思う。
プレイ後は、ぜひとも井上直久氏の作品に触れ、その広大なイバラードの世界を堪能してみて欲しい。きっと、未知なる刺激が待っているはずだから。

Category: ナツゲーセレクション

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