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ゲーム音楽これを聴け!

わたしは いだいな ぶとうか。 うわさでは すでで くまを たおしたことになっておる。 しかし じつは てつのつめを つかって いたのだよ。 わっはっは。 ゲーム音楽とプログレ、ジャズロックが中心。ドールも始めました。うちのドールが勝手にツイッターで呟いたりしてますので、そちらもよろしく。

 

夢日記「始業式」 

(以下は、当ブログ管理人カシマが2017年3月27日に見た夢の内容を、読みやすく物語風に書き直したものです)

「始業式」

ん~……眠いなあ…。
そろそろ起きなきゃだなあ…。
けーたいを見ると、まだ30分くらい時間があるなあ……。
もうちょい寝てよっと…。

って、え!?

がばっと起き上がって時間をよくよく見てみると、もう時間がない!
え~!うっそマジ!?ヤバいじゃん!!
今日は中学の始業式なのに!!遅れちゃったらマズいじゃん!!
慌てて飛び起きて階段を駆け下りると、お父さんはもうとっくに着替えてお仕事モード。お母さんはなんか知んないけどバタバタしてる。
「ちょっとお母さん!なんで起こしてくんなかったのよ~!もお~!」
と叫んではみたものの、お母さんはやっぱりバタバタしてて、全然聞いてやしねえし。
あ~もう!早く顔洗わないと!
超特急で洗顔と歯磨き。短い髪を適当に手ぐしでグシグシして食卓にすっ飛んでいくと、椅子の上には真新しい中学の制服がきちんと折りたたまれていた。
いっつもバタバタしてるお母さんだけど、やることは超早いし丁寧なんだよね。私と大違いなんだけど。
ってか、ここで着替えるの…?と思ったけど、まあいいや。いつもそうだし。
でもなあ~。
自分の部屋でピシっと制服を着て、鏡に写してルンルン気分でクルクル回転とかしてみたかったんだけどな~。
ってかそんな時間ねえよ!!
とっととワイシャツを着てスカートに足を通して、ええっとそれからリボンだっけ!?着慣れないっていうか初めて着るものだから、全然勝手がわからない。
まごまごしてると、お母さんが朝食を持ってやってきた。
おいしそうな焼き立てパンと…みそ汁?
え、パンにみそ汁…?
まあいいか。作ってくれるだけありがたいってもんよ。私が作ったら爆弾オニギリに爆発みそ汁になっちゃうしね。
爆発みそ汁ってなに?とかツッコんじゃダメ。
う~ん、でも食べてる時間もおしいぐらい、ヤバい。
あ、そうだ!!お姉ちゃん!!
きのう、だいぶ具合が悪かったみたいだから、様子見てこないと…。
お姉ちゃんの部屋に行くと、お姉ちゃんはもうとっくに起きていたけど、パジャマ姿でこたつに入ってじっとしてた。
「お姉ちゃん、私、今日始業式なんだけど…」
でも、私の言葉は聞こえないみたいに、お姉ちゃんはうつむいたまま。
「お姉ちゃん…また、飲んだの…?」
お姉ちゃんはいつもお酒ばっかり飲んでいて、だからいつも体の具合が悪い。
「ねえ…またなの?」
そう言ってお姉ちゃんの肩に手をかけたけど、お姉ちゃんはやっぱり黙ってうつむいたまま。
なんだかさみしそう。
私がいる時は、私が心配しないように飲まないようにしてるみたいだけど、私が学校に行っていたりして家にいないと、飲んでしまうみたいなのだ。
ふと、お姉ちゃんの肩にのった私の手に、お姉ちゃんの手が重なった。
「お姉ちゃん…私がいなくなったら、また、飲むの?」
お姉ちゃんは答えない。下を向いて、身動きひとつしない。
「わかった!!私、始業式に行かない!!今日は、お姉ちゃんとずっと一緒にいるね!!」
そう、明るく声をかけると、お姉ちゃんは目を丸くして、私を見つめた。
今にも泣き出しそうなぐらい眉毛を歪ませてる。
その顔が、ゆっくりと横に振られた。
「いいの。お姉ちゃんのこと、心配だから…。そばにいるね」
お姉ちゃんは、やっぱり首を振った。
「…大丈夫、なの?」
私のその言葉に、お姉ちゃんが首を縦に振る。と同時に、涙が零れ落ちた。
お姉ちゃん、つらいんだ。お酒なんて飲みたくないのに、飲んでしまう自分が、嫌なんだ。
「…気を、つけて…行ってきてね」
消え入りそうな声で、お姉ちゃんがつぶやいた。



以上です。

ってか、なんだこの夢(笑)
なんだよ、飲んだくれの姉ちゃんって。普通の学園ものな雰囲気で始まったと思ったら…。
ちなみに、私カシマは完全に女子中学生になってまして(女装してるわけじゃなくて、全くの別人になってた)、結構かわいかったです。けど声がハイジでした(笑)
で、お姉ちゃんはなんと石原さとみ(笑)
わけわかりませんが、こういう別人になる夢ってのも面白いですね。
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Category: 夢日記

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夢管理局 保存課 資料室より-資料ナンバー20060903 

僕はその時、今日泊まる場所を探して、ぶらぶらと歩いていた。
自分の育った街なのだけれど、何故か今日は違った風景に見える。何故だろう、僕の知っている街とは違う、何かが違う。
僕の服装はいつもの通りで、ジーンズに青いシャツ、それに愛用のバッグを肩にかけている。バッグには「アルピニスト」なんて書いてあるけれど、実際に山登りに使ったことなんてなかった。
普段から見慣れているはずの、急な坂道を登る。ここはいつもなら結構な車が通るのだけれど、一台の車も見当たらない。
「疲れてきたなあ…」
いい加減歩き疲れてきた。そうこうしているうちにも、辺りは夕方から夜へと向かいつつあった。
どこかにいい宿泊施設はないのか。
ふと、通りの喫茶店が目についた。
(あれ、こんなところに喫茶店なんて…?)
見覚えなど無かった。だが、新しく建ったわけでもないらしいことは、外見を見ればわかる。
(仕方が無い、喫茶店で夜を明かすか)
などとも思ったが、あいにく店には「Closed」の札がかかっている。休業日なのだろうか。それとも、既に廃業しているのか。
急に、僕の体にどっと疲れが押し寄せてきた。とにかく、休みたい。だけど、ここいら辺に宿なんてあったかな。宿が無いことはわかりきっているはずなのに、僕は宿を探して坂道を上る。
坂を上りきると、そこには暗い森が広がっていた。日は完全に沈んでいる。
この先に宿なんてあるのだろうか、そう思って数歩足を踏み出した、その時だった。
音もなく、洋館が僕の前に姿を現したのだ。そう表現する以外に言葉が見つからない。これほど大きな建物なのに、何故すぐに気が付かなかったのだろう。「見つけた」というよりも、向こうから「現れた」という感覚。そんな感じがぴったりくるような、不思議な洋館だった。一階建てではあるけれど屋根が高く、人が住むには天井が高すぎるのでは、と思った。
近づいて見ると、随分とぼろぼろの屋敷だった。昔は立派なものだったのだろうが、今はすっかり朽ち果てて、虫食いだらけの扉に閉ざされている。
ノックをすると壊れてしまうのではないか、と心配になる。だが、明かりがついているので、人が住んでいるらしいことはわかった。それなら、そんなにすぐに壊れる扉を放っておくはずはないだろう。
…例外はあるかもしれないけど。
とにかく、僕はもうここに泊めてもらうことに決めていた。誠に勝手な話だが、他に泊めてくれるような家や施設が見当たらないのだから、しょうがない。
ノックをしようと手を上げた瞬間。
ギィー……とお約束のような軋み音を上げて、扉がゆっくりと開かれた。しかし、まさか向こうから開けてくれるとは思っていなかったので、少々面食らった。
中からは、大柄な男が扉の隙間からこちらを覗いていた。
…失礼なことだが、少々気味が悪い。
「あの…」
僕が言い終える前に、彼は扉を大きく開き、手を開いて屋敷の中を指し示した。中に入れ、ということだろうか。僕は困惑しながらも、恐る恐る、歩を進める。こうなったら、入るしかないではないか。洋館なので、土足のまま上がった。
彼はこういう事態に慣れているのだろうか、一言も喋ることなく、僕をある一室へと通した。その部屋へ向う途中の廊下で何部屋か通り過ぎたのだが、室内はどれもぼろぼろで、窓が叩き割れているような、ひどい有様だった。豪華な革張りの椅子も、高そうな絨毯も、見る影もなく無残に打ち捨てられている。テレビのようなものも見えたが、これも画面が割れていてとても見られるような状態ではない。
案内された部屋はごく普通の部屋だった。特別豪華な部屋でもなければ、特別粗末な部屋でもない。板張りの床に、木製の机、その隣には木製の棚が置いてあった。全体的に無機質で、飾り気が全く無い。
ただ、部屋の形が妙だった。長方形なのである。まるで、広い廊下を改造して部屋に仕立て上げたかのようだった。奥行きは普通の部屋と変わらないだけに、違和感を覚えた。
背後で扉がしまる。結局、あの大柄な男は喋らずじまいだった。
しかし…あの大男の醜悪な顔といったら!
どんな風に生活すれば、あそこまで醜い顔が生まれるのだろうか?「フランケンシュタイン博士の人造人間」などという表現はまことに月並みな言葉だが、それ以外の言葉が当てはまらないほど、容貌怪異だった。
身長はゆうに2メートルを超えているだろう。広い肩幅、長い手足で、両手をだらんと垂れ下げてのっそりと歩く。いや、歩くというより「徘徊」という方がぴったりきそうだ。
髪の毛は何日も洗っていないらしく、薄汚い。ちりちりのパーマが無造作に伸びていて、不潔なことこの上ない。だが、服装だけは真っ黒なスーツ姿で、おろしたてのように綺麗だった。
一体年齢はいくつなのだろうか。顔が黒いので黒人であることは確かだが、薄い明かりのせいで皺などがよくわからなかった。でも、50はとっくに超えているような、節くれだった、がっちりとした手だったことは確かだ。
とにかく、あの顔はもう見たくない。悪い夢を見そうだ。個々の部分を表現出来ない顔、とでも言おうか、特徴があるようで、全く無い。もしかしたら、人間ではないのかもしれない。

ふと、僕は目を覚ました。今何時くらいなのだろうか。
時計を持っていなかったのでわからないが、深夜であることは間違いないのだろう。辺りは静寂に包まれていて、虫の鳴き声もしない。
そこで、僕は奇妙な衝動にかられた。
この屋敷を、探索したい、と。
いや、別に奇妙な衝動ではないのかも知れない。こんな得体の知れない屋敷にいれば、誰でも興味を持つに違いない。少なくとも僕の場合は、恐怖心より好奇心が勝ることの方が多い。
そっと部屋を抜け出して、廊下を窺う。
小さな明り取りの窓から月光が差し込んでいるだけで、電気の明かりなどない。スイッチらしきものも見当たらない。そもそも電気が通っているかどうかも疑わしい。
軋む廊下を、なるべく音を立てないように進む。
だが、どれも廃墟のような部屋ばかりで、この屋敷のことがわかるようなものなど見つからない。
とうとう玄関の近くまで来てしまった。このあたりにあの大男がいる部屋があるのだろうか。
そう思って玄関の周辺を見渡すと、ぼんやりと木製の扉が見えた。そこは、最初にこの洋館を見つけた時に目に入った、明かりの漏れていた部屋だった。今は真っ暗だ。
大男の部屋かもしれないし、そうではないかもしれない。仮に彼の部屋だったのなら、謝って去ればいいだろう。トイレはどこか、とか何とか言って引き返せばいい。
手をかけると、あっさりと扉は開いた。軋む音もせず、すんなりと、まるで扉が自動的に開いたかのようだった。
すると、中は電気が点いていた。木製の机に備え付けられた電球が点いているようだ。それでも十分な明るさだ。
大体、僕の寝ていた部屋と同じようなつくりだった。細長い部屋に、木製の机、その隣の木製の棚。ただ、ベッドが置けるほど大きな部屋ではなかった。いや、狭いといった方がいいだろう。人一人が机の前に座ると、もうそれだけで奥の方には進めない。
ここは、書斎なのだろうか?
小さい本棚付きの机には、ぼろぼろの紙切れが散乱している。その隣の棚にはガラス戸が備え付けられていた。そちらに興味を持った僕は、まずガラス戸を開けることにした。
埃がたかっていて、人が使っているような形跡はない。清掃も行き届いていない。だから、他人の部屋を勝手に荒らすような感覚が無かった。
ガラス戸の中を見て、ぎょっとする。
一本の注射器が、ビーカーの中に突き刺さっている。中には、緑色のどろどろとした液体が残っていた。他にもフラスコやシャーレなどがバラバラに置いてあるが、どれも割れていて埃をかぶっており、使い物にならない。
注射器を手に取ると、マジックか何かで小さく文字が書かれていた。この液体の名前なのだろうか。
『ERP』
少しかすれているが、はっきりとそう読める。
注射器を元に戻して、ガラス戸を閉める。病原菌か何かだったら危険だし、これ以上いじるのはまずい。
さらに部屋の奥の方を見ると、大きな檻が一つと、小動物が入るくらいの小さな檻が二つ置いてあった。中には毛布のようなものが敷かれている。
注意して見てみる。
(……ここは一体、何の部屋なんだ)
そう思わずにはいられなかった。何故なら、その毛布には乾いた血液が大量に付着していたからだ。よく見ると檻にも血液が付着している。
気分が悪い。ここが、ひどく異常な、狂気じみた部屋に見えてくる。
もう出ようかと出口に向うが、机の上の紙切れに目が止まった。
『ERP』
レポート用紙のような薄っぺらい紙に、ただその文字だけが書かれている。急いでいたのか、走り書きだった。年数が経っているらしく、黄色に変色していて、汚れがひどい。血のようなものまでついている。
見てはいけないものを見てしまったように思う。だが、一度知ってしまったら、もう後戻りは出来ない。行き着くところまで行かなければ、湧き上がった好奇心を抑えることは出来そうになかった。
僕は、そのレポート用紙を手に取った。すると、その下に日記帳のようなものが隠れていた。もともとは赤い表紙だったのだろうが、汚れと年数のおかげで茶色に変色してしまっている。端が紐で閉じてある、古い形の日記帳だった。
その表紙にも、やはり『ERP』と小さく書かれていた。
僕ははやる気持ちを抑えながら、ページをめくった。

…日記には、延々と実験の記録が書かれていた。どうやら、二匹の猿を実験動物にして、ある薬品の研究をしていたみたいだ。そのことが日付とともに、事細かに書き記されている。
奇妙なのは、ページをめくればめくるほど、ページに汚れが目立つようになっていったことだ。半分ほど読み進んだところなど、素手で掴むのがためらわれるほどだった。

…読み進めていくうちに、あることに気が付いた。この日記の書き手、つまり実験を行っていた人物が、実験動物たちのことを「猿ども」と呼んでいることだ。動物嫌いなのかもしれないが、普通はこんな呼び方をしないと思う。

…この人物は、一応博士なのだそうだ。妻と一緒に、この屋敷で猿を相手に実験を繰り返していたようだ。そして、一人の執事を雇っていたらしい。
もしかしたら、あの容貌怪異な大男が、その執事なのかもしれない。だが、今は朽ち果ててしまってはいるが、昔は豪華だったであろう、この屋敷の様子を想像してみると、どうしてもあの大男は似合わない。彼は一体何者なのだろうか?
さらに読み進むと、驚くべきことが書かれてあった。それは、実験動物達が「知恵」を持ったということだった。その薬の影響なのかどうかはわからない。だが、次第に博士たちの言うことや、やっていることを理解してきたらしく、しぐさも人間のそれに近くなっていったという。

…そして、彼は恐怖を感じて実験動物を殺してしまった。だが、実験は続けたい。そこで、彼はついに自分の妻を実験台にしてしまう。
完成した薬品「ERP」を、妻に注射する。そして、実験はどうやら成功したらしい。感極まった様子が、日記にありありと書かれてあった。激しく、殴り書きで実験の成功を祝う言葉が書き連ねてあった。
だが、その結果についての詳細が記されていない。この先に書かれているのだろうか。
次をめくると、もうページは得体の知れない黒い汚れだらけで、なんとも読みづらかった。読もうとしても、全くわからない。
さらに次のページをめくった。
あやうく、日記を取り落としそうになった。
僕の背筋が凍りつき、ショックで手が震えている。
そのページが、真っ赤に染まっていたからだった。指先に僅かに赤いものがつく。
血、だろうか。もしかしたらペンキかも知れない、そう思ったのだが、この黒ずんだ液体は、檻の中にあった毛布に付着していたものと同じものに見える。だが、こちらの方がまだ新しいようだ。
そこで日記は終わっていた。ページ数も尽きていた。
(ここで、何があったんだろう)
やはり、恐怖よりも好奇心が勝つ。そもそも、何の目的で実験をしていたのだろうか。しかも、こんな屋敷で、妻と二人で。
さっぱりわからない。あの薬品は、どういう効果があるのだろうか。そして、博士たちはどこへ行ったのだろうか?執事はどこへ?
多くの疑問が残るが、これ以上は調べようが無い。
僕は、そっと部屋を出ると、もといた寝室へと引き返した。

…僕は夢をみた。あの日記の内容を追体験している。まるで、映画を見ているような感覚だった。
初めは、博士たちは順調に実験しているように見える。しかし、次第に様子が変わってくる。


やめろ!やめてくれ!
檻の中にいる博士の叫び声は、彼らには届かない。
妻は木製の椅子に縛られており、全く動かない。何か薬を投与されたのか、何の反応も示さない。
だが、目はカッと見開いたままだった。
そして、注射器に緑色の液体が注入される。
やめてくれ!やめてくれ!
博士の叫びは空しく響くだけだった。
彼らは、容赦なく、妻に薬品を注射した。
ずぶり、と眉間に注射針が突き刺さった。一瞬、びくり、と体が飛び跳ねた。
普通の注射器よりも倍以上に長い針が、するすると目の間に突き刺さっていく。だが、血は一滴も流れない。
そして、その薬品「ERP」を投与した瞬間、博士の妻は動きを止めた。目を見開いたまま、まるで時間が止まったように。
人形のように無表情のまま、彼女は二度と動くことはなかった。
博士は、檻の中でがっくりとうなだれた。
次の瞬間、博士は猛烈に日記帳に鉛筆を走らせた。
彼の目は、すでに正気ではなかった。妻の死によって、彼は狂気に取り付かれてしまったようだった。
そう。
全ての実験は、彼らではなく、知恵をつけた猿たちによって行われたのだった。自分たちの見下していた「猿ども」によって。
そのことが、博士には耐えられなかったのだ。

あんな猿どもに私が利用されるなど、あってはならないのだ!

博士は、全てを自分が行ったこととして、日記に書き記していった。そして、博士は現実と妄想の区別がつかなくなっていった。いつしか、日記の中のことが博士にとっての「現実」になっていったのだ。


僕は、ぼんやりと目を覚ました。しばらく、夢うつつで、上体を起こす。
もう、朝の光が差し込んでいる。
夢…なのか?
わからなくなるほど、実感のある夢だった。匂いや音や声、それら全てが実際に体験していたかのように、生々しく感じられた。
気分が悪い。
…もう、ここを出よう。
僕は荷物をまとめると、廊下に出た。
こうして明るい日の光の下で改めて見ると、ここがいかに廃墟然としているかがわかる。普通に生活しているようには、到底見えない。
とにかく、あの大男に一言お礼を言わなければ。
だが、彼はどこにもいなかった。ぼろぼろの部屋を一つ一つ探して見たが、誰もいない。
最後に、玄関の近くの部屋に入った。日記のあった部屋ではなく、その向かい側の、割れたテレビが置いてある部屋だ。
しかし、そこにも誰もいない。天井からは水が滴っている。外へ通じている大きなガラス戸もあったが、近寄ると怪我をしそうな割れ方をしていた。
この部屋は随分と広かった。しかも、正方形の普通の形の部屋だ。
ぼろぼろでカビだらけの部屋の中央に、壊れたロッキングチェアーが置いてあった。
その背もたれには、昨日、あの大男が来ていた黒いスーツがかけてあった。
ロッキングチェアーが風に揺れて、ぎしぎしと音を立てている。
茶色い毛のようなものが光に照らされて、スーツの上に綿ぼこりのようにのっていた。

その様子を見て、僕は得体の知れない恐怖を覚え、一目散に屋敷を飛び出した。



~夢管理局 管理課 資料室長 加島 記す~
この夢は、今から10年ほど前にある一般男性が見た夢であり、その当時に彼によって詳細に記されたものである。
夢の中のERPという薬品について調べたが、そのような薬品は実在しなかった。
しかしながら、IT関連の用語でERPというものが存在する。


ERPとは「Enterprise Resource Planning」の頭文字をとったもので、企業の持つ様々な資源(人材、資金、設備、資材、情報など)を統合的に管理・配分し、業務の効率化や経営の全体最適を目指す手法のことを言う。また、そのために導入・利用される統合型(業務横断型)業務ソフトウェアパッケージ(ERPパッケージ)のこと。
調達・購買、製造・生産、物流・在庫管理、販売、人事・給与、財務・会計など、企業を構成する様々な部門・業務の扱う資源を統一的・一元的に管理することで、部門ごとの部分最適化による非効率を排除したり、調達と生産、生産と販売など互いに関連する各業務を円滑に連携・連結したりする。
ERPパッケージはERPを実現するために導入される情報システムで、前掲の様々な業務に対応したシステムが一つにパッケージされた大規模なソフトウェアとなっている。これを全社的に導入することにより、部門間の即時の情報共有や密な連携が可能となる。

IT用語辞典(http://e-words.jp)より抜粋


ということは、彼の夢の中で博士の妻が注射された薬品「ERP」とは、人体に対する「ERP」だったのではないだろうか。
つまり、脳内にこれを注射することにより、人体各部動作の最適化をする薬品、ということである。
注射後に彼の妻が一切の動作を止めたのは、パソコンでいうところの「再起動」の状態であったのではないか。
だが、その後の博士夫妻や実験動物たち、そして執事のことが全く記録にないところから、これらの判断は推量の域を出ないものである。
なお、その彼に聞いてみたが「ERP」なるIT用語についての知識は全くなかった、ということを付け加えておく。


―以上の文章は、およそ10年以上前に当ブログ管理人カシマが実際に見た夢を、当時その内容を詳細に書き残しておいた鉛筆書きのメモを元に、読みやすく文章化し、加筆、修正したものである。従って、このような夢を体験したということは事実であるから、これはノンフィクション作品であると言えるだろう。


文責:カシマ

Category: 夢日記

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ものすっげえ気持ち悪くてイヤな夢見た 

多分、文章にするとそれほどでもない気もするが、その夢を見てる最中はもう気持ち悪くてイヤで逃げ出したくてたまらなかった。
休みだっていうのに朝の6時に目が覚めて、目覚めは最悪。頭はフラフラするし、夢のせいで気持ち悪いし…。
本当はうちのソフィ(ドール)か、チビっ子(ドール)たちに何か買ってあげようと思ってアキバに行こうとしてたんだが、断念。
ドルチェさんに行きたかったなあ。ド畜生が。って、誰にキレてるんだ俺は。

さて、以下は夢の内容である。読みやすいように物語風に記述している。

2015年10月18日の夢
「追われる」

私は、職場でいつものように泊まり勤務に従事していた。
私のいる場所以外は明かりも消えて、人気も無い。
外はシャッターが閉まっていて、しんと静まり返っている。
深夜2時。
私より一年先輩のKさんがやって来た。
「そろそろ休憩だろ?コーヒーでも飲んでくれば?」
その言葉に従って、私は席を立った。
すると、何やら窓の外が騒がしい。
と、シャッターをガンガンと叩く音が聞こえてきた。
それと同時に、誰かの叫び声。
いや、怒鳴り声?
いや、違う。
そもそもそれは日本語なのかどうかも見当がつかなかった。
その声は、我々には理解不能な言葉であるように思えた。
「ん?」
あまりに騒がしいので、Kさんと私が窓を開けて下を見る。
そこには、一人の老人がいた。彼がどうやら、シャッターを叩きながら何事かをわめきちらしているようだ。
無理やり文章化すると、こうなる。
「うだげた!!あわだばなびいのごでくりあなえぎぎすんはばげなぐも!!!あぐだ!!あぐでぐううあ!!」
その老人の格好がまた奇妙で、全身派手なピンク色のジャージ姿で、帽子もピンク色の毛糸のものだった。
割れたメガネの奥の瞳には、明らかに狂気が宿っていた。
「うわ…Kさん、なんすか、あれ」
「ああ、まあいいよ。俺見てるから、休憩してきなよ」
こういう事態になれているのだろうか。Kさんはなんでもないようにそう言い、窓の側からじっとその老人を見つめていた。
「じゃ…すいません。すぐ戻りますから…」
「ああ。いいよいいよ。ゆっくりしてて」
私は恐る恐るその場を離れると、休憩室に向かった。

気分を落ち着かせるためにタバコを取り出して、火をつける。
しかし、その間もシャッターを叩く音と、あの狂った叫び声が聞こえ続けていた。
これでは休憩も何もあったもんじゃない。
一本吸い終えると、私はKさんの下に戻った。
「Kさん、どうっすか?」
「ああ、まあ大丈夫でしょ。何かあったら呼んで。俺、あっちにいるからさ」
そう言うと、Kさんは部屋を出ていった。
窓の外を見ると、相変わらずあの老人がわめいている。
見ると、頭を打ちつけ始めたのだろうか、顔面からは血が噴出しており、割れたメガネは血だらけで、ピンク色のジャージの上半身は変色していた。
と、一瞬、目が合った。
見られた!
老人は、今度は私に向かって叫び始めた。そして、さらに激しくシャッターを蹴り始めた。
正視するに堪えない。
私はすぐに目をそらせ、その場を離れた。

仮眠時間が過ぎて夜が明け、ようやく帰宅時間となった。
Kさんはどうやら体調が優れなかったらしく、私の知らない内に早々に帰宅していた。
恐る恐る外に出てみるが、あの老人は消えていた。
ホッとしてはみたものの、道路上に血が点々と散らばっているのを目にして、何だか落ち着かない気持ちのまま帰宅した。

家に帰ってすぐに横になり、気がつくと既に夜の10時を過ぎていた。
眠い目をこすりながら1つ大あくびをすると、もう何度も聞いた声が聞こえてきた。
「うだげた!!あわだばなびいのごでくりあなえぎぎすんはばげなぐも!!!あぐだ!!あぐでぐううあ!!」
あいつだった。
あいつが、私の家の玄関を激しく叩き、わめき散らしていたのだ。
なぜ。
どうして。
私が何をしたというのだ。
玄関の覗き穴から外を見ると、あいつが口からよだれを垂らしながら、わめき続けていた。
昨日と全く同じ格好だった。
頭にはどす黒い血がこびりついており、ピンク色のジャージの上半身は変色し、メガネのレンズはひび割れて、乾いた血がべったりとついていた。
「うだげた!!あわだばなびいのごでくりあなえぎぎすんはばげなぐも!!!あぐだ!!あぐでぐううあ!!」
そのやかましい声が、ふと止んだ。
あいつは、覗き穴の向こうから、私をじっとにらみつけていた。
ギョっとして目を離し、私は自室に閉じこもった。
一体何なんだ。なぜ、あいつが俺の家の前にいるんだ。
玄関を叩く音はいよいよ激しさを増していった。理解不能な言葉もどんどん早口になっていく。
その声が、家中に響き渡っていた。
…家中に?
あいつは、いつの間にか私の家の中に入ってきていたのだ。
玄関をぶち壊したのか?いやしかし、そこまで派手な音はしなかったし、なにより家の玄関は相当頑丈に出来ている。素手でぶち破れるはずがない。
じゃあどうやって?あいつは人間じゃないのか?それとも何か道具を使ったのか?
考える間もなくバン!と部屋のドアが蹴破られ、あいつがそこに立っていた。手には何も持っていない。
あいつは、ごく静かに、理解不能な言葉を喋った。
「うだげたあわだばなびいのごでくりあなえぎぎすんはばげなぐもあぐだあぐでぐううあ?」
狂気で濁った目が、私に注がれている。白濁とした瞳が、私を見つめていた。
身がすくみ、悲鳴すら上げられない私をよそに、あいつは素早く近づいてくると
「うだげた!!あわだばなびいのごでくりあなえぎぎすんはばげなぐも!!!あぐだ!!あぐでぐううあ!!」
再びわめき始めた。
あまりの恐怖で、私は一言も喋れない。
だが、私の手には何故か包丁が握られていた。
…これは正当防衛のはずだ…。
私は恐怖の中で、そんなことを自分に言い聞かせていた。



いやだなあ。気持ち悪い夢だったなあ(稲川淳二風に)。
夢の中ではもう恐怖しか感じなくて、なにも出来なかった。身がすくんで体も満足に動かない。とっさに動くなんて出来やしなかった。
ちくしょう、次に夢に出てきたら返り討ちにしてやる(笑)。
もうこんな夢見たくないけど。

Category: 夢日記

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2005年3月9日の夢「水ライオン」 

これは僕が小さい時の話。

僕の家は築30年以上の古い住居で、日当たりも悪く室内もじめじめとしていて暗い。
そして、そう大きな家ではないのだが、僕の家にはライオンがいる。
僕の飼っているこのライオンは、僕が生まれる前からこの家にいて、僕とずっと一緒に暮らしている。室内犬ならぬ室内ライオンとして、屋外ではなくて僕の部屋で飼っているのだ。もちろん、食事の時も一緒だ。

彼は、普通知られているライオンよりも一回り小さい。それに―これが最も奇妙なところだけれど―体が透明なのである。姿が見えないわけではない。氷で出来た彫像のような、透き通った体をしているのだ。
いつもはそういう姿をしている。だけど、今僕の目の前にいる彼は、完全に姿が見えなくなっていた。
どうしてだろう?体調が悪いのかな?
…あ、そうか。きっと腹が減っているんだな。
僕は、はたと気が付き、冷蔵庫から肉を一切れ持ってきて、鼻先に持っていってやった。完全に透明なのだが、僕には彼がどこにいるのか、すぐにわかる。ずっと一緒に暮らしているから、気配でわかるのだ。
はぐはぐと音を立てて、うまそうに食べている。そうか、やっぱり腹が減ってたのか。
…しかし、それでも体が元に戻らない。
あれ?じゃあ何だろう?何がいけないのかな?
…そうか!水だ!
洗面器一杯に水を汲み、彼の足元に置いた。
と、途端に勢いよく飲み始める。
すると、彼の足元から徐々にその姿が現れてきた。まず、前足から。続いて後ろ足、尻尾…そして、段々と全身が元通りの綺麗な透明色に変化していった。
なんだ、喉が渇いてたのか。だから体が見えなかったんだ。
これから気をつけないと。
納得して一安心していると、急に電話がかかってきた。
「はい、もしもし」
「あ!お願い!仙台に行って!今すぐに!!」
「え?」
それは僕の母親の声だった。何だか異常なほど切羽詰まっている声だ。
しかし仙台へ行けとはどういうことだ?
その後も何だかわけのわからないことを喚いている内に、今度は父親の声が聞こえてきた。
「もしもし?あとでもう一回話すから、とにかく待っててくれ」
と言って電話を切った。
…わけがわからない。
僕は両親に留守番を頼まれていて、ライオンと一緒に遊んでいたんだけど…。そう言えば両親が何をしにいったのかは、聞いてなかった。

それきり、電話もかかってこないので、僕は不安になってきた。
「ねえ、どうしようか…?どうしたらいい?」
ライオンに聞いてみると、彼は不思議そうに首を振るだけだった。
そりゃそうか…言葉は通じないもんな。
でも、このまま両親の帰りを待っててもつまらないし。
「思い切って仙台に行ってみようかな……」
そう呟くと、ライオンはてくてくと歩いて玄関のところに座った。ちらりと僕を振り返って、玄関の方を見ている。
「あ、そうか。お前に乗っていった方が速いよね」
戸締りをしっかりして、僕は透明なライオンの背にのって、仙台へと向かった。
彼に乗ってみて初めて気がついたんだけど、彼は物凄い速さであらゆる障害物を通り抜けることが出来た。そして、あっという間に夜空まで駆け上がって、僕の住んでいた街が眼下に広がっていた。
これじゃあ、仙台なんてあっという間だなあ…。
もっと夜空を駆け巡りたい…そう思っていた僕は、ちょっと残念に思いながらも、星が煌いている夜空の中を、透明なライオンに乗って走り抜けていった。

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2006年4月25日の夢「無言」 

道行く風景は紅葉に彩られ、私は巨大な森の中へと誘われるままに歩いていく。
森は薄絹のような霧がかかっており、その中を原色の赤と黄色が風に舞っている。
人の気配は無い。ただ私だけがそこに立っていて、この美しい風景の中を歩いている。
少し寒々しい空の下、赤と黄色の小道を一人、歩く。
バシャ。
耳元でそんな音がした。
何?
思う間もなく、
バシャ。
バシャ。
バシャバシャバシャバシャバシャ。
辺りがフラッシュの激しい光で明滅している。
いつの間にか、小道にそって三脚台が整列している。その上には、一眼レフカメラが備え付けられており、物も言わずにシャッターを切り続けていた。
そんなカメラ達が、小道の両脇に何百台、何千台と整列している。
整然と。一ミリの狂いも無く。
お互いがお互いを、自動で、無言の中で撮り続けているのだ。それぞれのカメラが、彼らの思い思いのスピードで、シャッターを切っている。
誰が、何のために、こんなことを。
風の音と枯れ葉が舞散る音と、シャッターを切る機械の音が、不可思議な音の空間を作り出す。
私はその音に言い知れぬ恐怖を感じ始めて、そこから一歩も踏み出すことが出来ずに、ずうっと立ち尽くしていた。

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夢の話 

この間、とてもドラマチックで面白い夢を見た。以下、見たまんまを記述します。わかりやすいように小説風に書いておきます。
なお、著作権は主張しませんので、面白いと思った方は好きに使って下さい。


時は戦国時代。私は、主より密命を受けて山の中を歩いていた。私と農民出身の男との二人旅である。
私たちはある人物を殺害するために、その山を歩いていたのだった。
目的の人物は、必ずここにいる。既に情報は連れの男がつかんでいた。
ここは、いわゆる隠れ里で地図には載っていない。私は地図を作製しながら、山の奥深くへと入り込んでいった。
不意に、山の斜面からガラガラと大きな岩が転がり落ちてきた。
私たちは咄嗟にかわすと、坂の上をにらんだ。果たしてそこには、目的の男が立っていた。
「俺を殺せるかな」
男は不適に笑い、坂の上を走っていった。私たちも急いで男を追いかける。
連れの男が先に坂の一番上までたどり着いた。と、その瞬間、大きな爆発が起こった。
罠だったのだ。わざと姿を見せて私たちの気をひき、おびきよせたのだ。
まんまと罠にはまり、連れは爆発に巻き込まれた。連れにかけよると、息も絶え絶えでもう助からないことは容易にしれた。
「こいつを…」
連れは、主から賜わった脇差を差し出した。これを私が持って帰るということは、つまり彼の死を意味する。彼の亡骸の代わりに、というわけだ。
私はそれを受け取り、男の後を追った。
しばらく進むと、まるで迷路のように背の高い木々が整然と並び、通路を作っていた。
どこからか、男の声がする。
「こっちだ…こっちだ…」
その声はこだまとなって反響を繰り返し、男がどこにいるのか見当もつかない。注意深く迷路を進むと、男の背中が見えた。
「待て!」
男は振り返らずに走りだした。
また罠かもしれない。そう思って立ち止まると男は爆弾を投げつけてきた。
間一髪、横の道に飛び込むと背後で爆発音が鳴り響いた。助かった、と思ったのも束の間、背中に鈍い痛みを感じた。
弓矢だった。やはり罠だったのだ。この迷路は罠が至るところに仕掛けてあるのだ。一思いに私を殺そうと思えば簡単に殺せるはずだ。それをしないのは、やつの余裕なのか。
全く不利な状況だが、しかし私はヤツを殺さなければならない。この、爆死した彼の残した脇差で。

(途中飛びます。夢ってよく場面が飛ぶので)

私はついにヤツを追い詰めた。数々の罠をくぐり抜け、とうとうヤツと一騎打ちということになった。
刀と刀が打ち合い、蹴りもすれば爆弾も投げてくる。私も右手に装着した小銃を撃ちながら応戦する。剣術の流派や流儀などない、まさに生き残るためだけの、泥臭い戦い。
両者とも刀が弾けとび、取っ組み合いになった。組み合ったまま坂を転げ落ちる。途中、木にぶつかり、二人とも引き離された。
私は足が折れたのか、上手く立ち上がることが出来ない。
ヤツが起き上がり、勝ち誇った様子で近づいてくる。そうだ、あと半歩こっちにこい。勝利を確信した時にこそ隙は生まれる。
上がらない右腕で、ヤツの足下を撃つ。最後の弾が、ヤツの足下に仕掛けた爆弾を起爆させた。
しかし、ヤツはいち早く危険を悟ったのか、まだ死んではいなかった。だが、もう立ち上がることは出来ない。
私は渾身の力で立ち上がると、ヤツ目がけて、託された脇差を構え、倒れこむように突き進んだ。
深々と脇差が突き刺さる。最後に、私はヤツにたずねた。
「お前は、一体誰なのだ」と。主からの密命とは、この男を殺すことだけだった。私はこの男の素性を一切知らなかったのだ。
男は答えた。
「武田…信玄…ふふふ…」
男は息絶えた。
それは、既に死んでいるはずの男の名前だった。

彼が本当に武田信玄だったのかはわからない。ただ、そこからそう離れてはいないところに、武田信玄が座禅を組んで死んだという洞穴があった。そこには誰もおらず、死体のあった形跡もなかった。
伝え聞いた武田信玄の顔かたちとは似ても似つかぬ男であったが、もしかしたらそれは意図的に流された偽りの人相だったのかもしれない。
さらに調査を進めると、表向きには死んだことになっているが、こうして隠れ里に住んでいるものが何人もいるらしい。穏やかに暮らしているものもいれば、復讐を誓って潜伏しているものもいるようだ。
私は、全国を旅して隠れ里を網羅した地図を作製することにした。主に最高の手土産になるだろう。

それから何年か経ち、全国をまわり終えて、全ての隠れ里を記した地図を持ち帰った。
しかし、我が主は既に死に、我が城は敵に攻め落とされていた。
私は行き場がなくなり、旅の途中に知った隠れ里を頼って、身を隠した。

数十年が経ち、戦国時代は終わった。私はもう髪も真っ白になっていた。
私は、隠れ里を記した地図を歴史に残そうと、幕府に献上しに行った。かつて幕府の要職についていた男と知り合いになり、私の地図を気に入って力添えをしてくれるというのだ。
ところが、地図は認められなかった。証拠が何一つない、の一点張りだった。実際に隠れ里をおとずれて調査する気も無いらしい。それとも今の幕府にとって隠さなければならないことが記されていたのか。
男の力添えもむなしく、私の一生が封じ込められたこの地図は、あっけなく歴史の闇に葬られる運命となった。
しかし、歴史の真実は、私の中にある。



おおよそこんな感じ。めちゃくちゃだな(笑)
で、捕捉。
最後の場面で俺に力添えしてくれる人ってのが、何と小野武彦!(笑)めっちゃいい人だった。
そして地図を否定する幕府のお偉いさんは三人いて、それが何と高木ブー、仲本工事(眼鏡無し)、小倉一郎!この三人に否定された時はそりゃあ頭に来ましたよ(爆笑)。

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