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ゲーム音楽これを聴け!

わたしは いだいな ぶとうか。 うわさでは すでで くまを たおしたことになっておる。 しかし じつは てつのつめを つかって いたのだよ。 わっはっは。 ゲーム音楽とプログレ、ジャズロックが中心。ドールも始めました。うちのドールが勝手にツイッターで呟いたりしてますので、そちらもよろしく。

 

傑作アレンジを発掘せよ-『三國志IV 電脳電撃編』 

その昔のゲームのアレンジ音源ってあんまり見向きがされなくて注目度も低く、いつしか忘れ去られてしまった音源がたくさんあります。
理由のひとつには「原曲収録かと思って買ったら全部アレンジ音源!」というものがあります。
子供の頃にせっかく買ってもらったのに、あの音楽じゃない!というショックな思い出から、嫌いになってしまった人も多数おられるでしょう。そしてそのまま二度と聞かれることもなく、どこかにしまいこまれてしまっていたり、オクで出してさっさと売ってしまったり。

しかし、ちょっと待って下さい。そのアレンジ音源、実は非情に素晴らしいものかもしれません!
子供の頃のショックな思い出が薄れた今、あらためて聴いてみると「あ!なんか懐かしいアレンジ!」と、当時はショックのあまりに気づかなかった本当の魅力を知ることが出来るかもしれません。

海外や国内でプロアマ問わずゲーム音楽のアレンジが盛んになり、手軽に聞けるようになった今だからこそ、その昔の忘れ去られたアレンジ音源を再評価すべきではないでしょうか。その中にはきっと、参考になる音源があるはずです。
また、今では出てこないであろうその時代を反映した当時ならではの音源の面白さを、ぜひとも楽しんでもらいたい。
こういった思いから、当ブログでは時代に埋もれ、消えさろうとしているアレンジ音源の魅力を紹介していきたいと思っています。

というわけで。
今回は光栄の傑作アレンジアルバム『三國志IV 電脳電撃編』のご紹介です。
現在、手に入れるのはなかなか難しいです。楽曲配信もしていません。
とはいえPS版ソフトさえあれば全曲聴けるので、聴くだけならばそう探し回る程のものでもないかなあ、という気はします。SS版は持ってないのでわかりません。
たった1曲だけ、このアルバムでしか聴けない楽曲がありますが、それとて一騎打ちシーンでの楽曲「散華」のシンセ音源を抜いたバージョンなので、よっぽどのサントラマニアでもない限りはあまり必要がないのかも。
あとはブックレットがついていてアレンジャーのコメントが記載されている、というぐらいですかね。

元々の『三國志IV』のフルオケ版を手がけたのは長生淳(ながお・じゅん)。
三國志Ⅰで菅野よう子、三國志Ⅱ、Ⅲで向谷実を起用し、割とポップスな雰囲気で進んだ三國志ですが、IVで一転、NHK大河ドラマ『琉球の風』を手がけた当時新進気鋭の現代音楽作曲家、長生淳を起用。
群雄が割拠し混沌としていた三國時代を象徴するような、物々しくも壮大な音楽を提供しました。

その、聞いていてちょっとしんどいようなフルオケの楽曲達を、ゲーム音楽らしいポップでわかりやすい音楽にアレンジしたものが本作『三國志IV 電脳電撃編』です。PC-98版とはだいぶ違う雰囲気です。SFC版三國志IVの原音盤、といったところでしょうかね。FM-TOWNS版はどうなんでしょう?PC-98版と同じなんですかね。
アレンジャーは久保田邦夫。ゲーム音楽界隈ではあんまり聞かない人です。
NHKの野球中継のテーマ曲「BASEBALL LEGEND」を作曲された方、と言えば多少はわかりやすいでしょうか。

↓この曲です。CD化はしてないですが、itunesで配信されていますのでぜひ。軽快なホーンと熱いベース、そして熱いギター!!かっこええ~っすね~。最高!!


↓itunesで探しづらいので貼っておきます。


で、まあ何が電脳で電撃かというと、フルオケで生演奏だった原曲(本記事ではサウンドウェア音源を原曲とします)をシンセを始めとした電子楽器でアレンジしているから、だと思います。
ギター、ベース、ヴァイオリンと、生音も使用していますが、基本的にはシンセと打ち込みで仕上げた楽曲です。打ち込みドラムというとテクノっぽいちょっと無機質で迫力なさそうな感じがしますが、バンド演奏を意識したなかなか良い音を使用しており、軽い感じはありません。これはベースが生音だからこそのグルーブなのかもしれませんが。

このアレンジ盤は、そのままPS版とSS版の三國志IVのゲームに使用されています。ですから、PS、SS版サントラとしての側面もあります。ちなみに、ゲームディスクはそのままCDプレイヤーなどで再生出来て、この『三國志IV 電脳電撃編』の全ての楽曲を聞くことが出来ます。

↓本アルバム最大のハイライト「散華」。派手めのシンセサウンドでババンと幕開け!その後の熱く燃え滾るギターソロのかっこよさったらもう!!サントラライナーによると、香港のカンフー映画を意識したそうで…ってもしかしたらそれは酔拳とか少林寺三十六房のことか~!!!


↓短いけどかっこいい「闘野」。やはりギターソロが聴きモノ。今だとこういうハードロック調の楽曲は無双シリーズでガンガン使用されていて当たり前のような感じですが、当時の光栄には珍しいですね。光栄と言ったら豪華な生音&フルオケのイメージでしたから。


↓こちらも短いけど名曲、「瑠璃城」。二胡っぽく聴こえますが、ヴァイオリンなんですねえ。


↓参考音源1。少林寺三十六房の主題歌。


↓参考音源2。こちらは四人囃子による酔拳主題歌「拳法混乱」。

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Category: 傑作アレンジ発掘

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燃えよSNK! KOF'94アレンジCD 

非常にいいアレンジが多いのに、あまり取り上げられることのないKOFアレンジCDシリーズですが、これ、現在では考えられないほどの豪華演奏陣によって演奏されています。
ドラマーでは小森啓資(野獣王国、KENSO)、江口信夫、神保彰(CASIOPEA、JINSAKU)、石川雅春(SOURCE、DIMENSION)が名を連ね、ギターはほぼ皆勤賞の梶原順(SOURCE、J&B)、ベースでは桜井哲夫(CASIOPEA、JINSAKU)、美久月千晴、渡辺直樹(スペクトラム)、種子田健、キーボードには難波弘之(SENSE OF WONDER)、吉弘千鶴子(T-SQUARE)、森村献(熱帯ジャズ楽団、オルケスタデルソル)、管楽器勢には小池修(EQ)、外山昭彦、渕野繁雄と、日本のジャズ・フュージョン、スタジオミュージシャンに明るい人ならトップクラスの方々ばかりが参加しているのがわかるでしょう。
ゲーム音楽のCDを広く見渡してみても、これだけの演奏者たちが参加したゲーム音楽というのはなかなか見当たりません。すごいのは、毎回こういったトップクラスのミュージシャンを迎えてアレンジバージョンを継続して作っていたこと。このことからも、当時の人気ぶりが伺いしれます。金あったんだなあ。
そんな熱いアレンジバージョンの中から、特に白熱したサウンドをご紹介しましょう。ゲーム音楽アレンジの枠を超え、立派な「聴かせる」音楽作品として十二分に楽しめる、通好みの楽曲に仕上がっています。フュージョン好き、インスト好きならこの凄さがわかるはず。

しかし残念ながら、どれも廃盤や生産中止で復刻も絶望的。ダウンロード配信すらありません。ただ、当時相当に人気があり、数も相当数出回っていましたので、作品によってはプレミア価格等もなく、かなり安い値段で入手出来ます。カシマの場合は様々な場所のブックオフを地道に回ってほぼ全て250円~1000円程度で入手出来ました。
現在はブックオフも妙なプレミア価格をつけていたりするのでわかりませんが。

で、今回はKOF'94をご紹介しましょう。KOFシリーズ第一弾から結構飛ばし気味で、良いアレンジが多いです。
参加メンバーは以下のとおり。
Key:井筒稔晴
Gt.:和田肇
Bass:泉尚也
Drum:小森啓資
Trumpet:外山昭彦
ゲストボーカル
福井玲子(サイコソルジャーテーマ曲)

当ブログ注目はやっぱり小森啓資氏が参加していることでしょう。なんたってKENSO、野獣王国のスーパーロックドラマー。このアレンジアルバムでも存分に暴れてくれてます。特に「JUNGLE BOUNCER」は聴きモノです。

さて、KOF'94アレンジ盤の聴き所は、旧来のファンには嬉しい「アテナのテーマ」ボーカルアレンジ。しかも歌っているのは福井玲子!アテナ本人が歌ってます。この人のアテナが一番好きです。
その後、元祖萌えアイドルの長崎萌、なんでかさとう珠緒、誰?な栗栖ゆまな、ベテランの池澤春菜と、毎年アテナの声が変わり、その度にアテナの楽曲のアレンジも変わっていきますが、この福井玲子バージョンが一番ベースが強い!!ドラムが熱い!!これは最重要事項です。ベースが強い!!ドラムが熱い!!ギターが熱い!!純朴アイドル声!!その手の音楽が好きな人にはたまらないアレンジです。
もう一度繰り返します。ドラムが熱い!!ベースが強い!!強いったら強い!!低音好き、ドラム好きにはたまらんです。
で、この素晴らしいベースを弾いている泉尚也さんは、素晴らしいソロアルバムも出しています。オフィシャルウェブサイトで試聴も出来ます。カシマは全然知らない人だったのですが、これから注目しようと思います。

サイコソルジャーKOFバージョン


お次はブラジルステージの楽曲「JUNGLE BOUNCER」。
複雑なリズムに、うなるギター、不穏なベースラインと、重々しくも疾走感あるハードロックナンバー。3分過ぎた頃の後半の盛り上がりがたまらない。そして小森啓資氏のドラムが熱い!!!

JUNGLE BOUNCER


お次はイギリスステージ曲「ね!」。明るいホーンをメインに、ハードなギターとファンキーなベースが楽しい曲。もしかしたらゲーム音楽史上最も短いタイトルかもしれません「ね!」(笑)。
この楽曲も小森啓資氏のドラムが熱い!!

ね!


最後は、やっぱりこの曲、日本ステージの楽曲「ESAKA」で締めましょう。
「ESAKA」


他の楽曲もしっかり出来ていて、ちゃんと聴き応えある楽曲に仕上がっています。安値で見かけたら買いです。

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傑作アレンジを発掘せよ‐その1‐達人王 

古いゲーム音楽がリマスターされることが多くなった昨今。
しかし、旧盤に収録されていたアレンジバージョンは未収録が基本スタイルで、多くの傑作アレンジが忘れられようとしている。
そこで、アレンジ音源を多く集めている当ブログ管理人カシマが、この埋もれてしまった素晴らしいアレンジ音源を今一度発掘し、このブログで紹介していこうと思う。
管理人の趣味指向から、プログレ、ジャズロック、フュージョン系統のアレンジ音源が中心になってしまうのはご了承願いたい。

第一回目は、東亜プランのシューティングゲーム『達人王』のサントラ。
近年になって東亜プラン作品がCDBOXとなって発売され、この『達人王』も収録されたが、やはりというか当然というか、旧盤に収録されていたアレンジバージョンは収録されなかった。
今回紹介するのは、そんな忘れられてしまっている傑作アレンジである。

『達人王』作曲者は弓削雅稔。アレンジ曲は、たった1曲だけの収録だがBOSS曲の「HEAVY LONG」。
生演奏による白熱のジャズロックが展開される、熱いアレンジに仕上がっている。
アラン・ホールズワースを思わせる浮遊感あるギタープレイと、手数の多いドラムが非常に魅力的だ。

演奏者
ギター:棚部陽一
ヴァイオリン:中井一朗
ピアノ:松田真人
ベース:竹田弘樹
ドラム:菅沼孝三

サウンドプロデュースこそ棚部&中井のユニットであるSPYとなっているが、メンバーはこの後に結成されるPARADOXというジャズロックバンドのメンバーとなっている。つまりこの音源が、SPYからPARADOXへの通過点となっているのだ。
しかし、PARADOXではヴァイオリンの中井一朗が参加していないため、この『達人王』アレンジ音源はSPY+PARADOXによる演奏であり、両バンドを知る人にとっては非常に興味深い音源であると言えるだろう。

アレンジの仕方も、原曲をさらに発展させた形で提示しており、新たに加えられた前奏部分や中間部分の展開にも違和感がなく、まとまりも良い。抑制の効いたクールなプレイも魅力的だ。
ドラム好きの筆者としては、やはり菅沼孝三のドラミングに注目してしまう。

このアレンジが気に入ったのなら、是非ともアルバム『BROKEN BARRICADE』をオススメしたい。

↓『達人王』のアレンジバージョン「HEAVY LONG」。


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