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ゲーム音楽これを聴け!

わたしは いだいな ぶとうか。 うわさでは すでで くまを たおしたことになっておる。 しかし じつは てつのつめを つかって いたのだよ。 わっはっは。 ゲーム音楽とプログレ、ジャズロックが中心。ドールも始めました。うちのドールが勝手にツイッターで呟いたりしてますので、そちらもよろしく。

 

こんなのあったんだ…。ソウルエッジのテーマ曲PV!そしてKHANメンバーのその後は…。 

タイトル通り、かの名曲、PS版ソウルエッジのオープニングテーマ「THE EDGE OF SOUL」のプロモーション映像のご紹介です。
映像の最後には、主題歌シングルCDとPS版の追加曲を収録したKHAN SUPER SESSIONのサントラが紹介されているので、販売促進用のビデオらしいということはわかるが…こんなん一度も見たことねえぞ。

↓ウルトラ貴重な、KHANメンバーの出演しているプロモーションビデオ。またいつか復活して欲しいですねえ。


ソウルエッジが発売された当時「KHANって何者?ナムコの社内バンド?」などと思ったものですが、決してソウルエッジのために結成したバンドではありません。
調べたところ、前身バンドが「A・JYOTA」(ア・ジョッタ)といって、民謡をベースに和と洋の楽器を混在させた独特のバンドとして活動していたようです。これが1991年結成で、1992年にアルバムが2枚(『わんざくれ』と『傾』)、シングルCDが1枚(『HE GOT THE POWER』)発売されているようです。
このA・JOTTAのメンバーから数人を選出して結成されたのがKHANだった、と。KHANデビューは1996年だったのですが、ソウルエッジのサントラ(KHAN SUPER SESSION)を出して惜しくもすぐに解散してしまったようです。
なので、KHANメンバーだけのオリジナルフルアルバムは無し、ということですね。う~む、非常に残念。

で、前から気になっていたのでKHANメンバーのその後を調べてみました。
まずはボーカルのみのりさん。
西教mickieみのりという名前で、現在はゴスペル教室の先生をやったり、地元の横浜で歌っているようです。

こちらで西教さんのプロフィールを見ることが出来ます。
→http://home.catv-yokohama.ne.jp/kk/mickie/index.htm

こちらのリンク先では、ゴスペル講師として活躍している西教さんを確認出来ます。「レッスンについて」という項目をクリックすると、明るくて楽しい先生と紹介されています。
→http://chapel.atono.jp/index.html

ゴスペルレッスンを受けている人で、KHANファンだった人は一体どれくらいいるのやら…(笑)。まさかKHANのみのりだとは知らずにレッスン受けてる可能性も大いにあると思いますけど。

お次はKHANの琵琶とギター、作曲担当だった弁天丸氏。
見つけましたよ~。
本名は大木將弘さん。現在はなんとカシマの地元である千葉県にある音楽教室で、音楽を教えておられます。ひええ……こんな身近にいらっしゃったとは!!すっげえびっくりです。

こちらに、KHANメンバーであったことが記載されていました。
→http://www.music-heartstrings.jp/

うわあ~……こんな身近にいたなんて!!
まさか弁天丸だとは知らずにレッスン受けてる人がいる可能性大(笑)

お次は琴担当だった千賀さん。
全然わかりません…。KHANの前身バンド「A・JYOTA」で筝を演奏していた人は早苗局という人なんですが、おそらくこの人が千賀と名前を変えて活動していたのではないかと。
しかし、どう探してもわかりません。情報求む。

最後はドラムと和太鼓担当の希之輔氏。A・JYOTAのCDのライナーに皿田幸村さんという方が記載されていますが、恐らくこの人が希之輔氏かと。さらに海外サイトなどをいくつか見たところ、どうやら皿田泰二というお名前のようですが…わかりません。こちらも情報求む。

さて、残された音源について。
まずA・JYOTAのCDは中古で結構容易に手に入ります。

『わんざくれ』の方は、日本の古い民謡をアレンジして新たに英詞をつけて歌っているという、なかなか面白いアルバム。ディスコ・フュージョンなアレンジで「どんどんぱんぱんどんぱんぱ~ん♪」とか歌ってます。

↓アルバム『わんざくれ』より「NO WAY」。CDライナーをみると、静岡民謡のアレンジだそうですが、なんという曲かは不明。


『傾(かぶく)』の方は、日本のポップスを邦楽器+ロックなアレンジで演奏。う~ん、でもちょっと違和感が…(笑)
聞いていると、どうしても迷走してるような感じがしてしまいます。民謡ロックで行きたいのかもっとポップス寄りで行きたいのかダンスチックに行きたいのか、どうもはっきりしない音楽となってしまっている印象を受けます。

やや中途半端な音楽性だったA・JYOTAを解散して、和楽器&洋楽器混成でオリジナル楽曲を手がけることに決め、それが独特のKHANサウンドとなって結実したのでしょう。ご存知の通り、ソウルエッジでの楽曲は全てオリジナル楽曲でしたし、そこには民謡テイストはありませんでした。
ソウルエッジ主題歌「THE EDGE OF SOUL」を聞くとわかりますが、単なるロックなボーカルものではなく、そこに上手く和楽器を取り入れて、ロックでありながらも日本的なきらびやかさや太鼓の力強さが加わっていました。エンディングテーマの「OUR WAY HOME」も主題歌と合わせて名曲中の名曲となったのも、西洋的なロックの中に広くアジア地域の美意識が感じられるからだと思います。それが、多種多様な国籍を持つキャラクターが織り成すソウルエッジの物語に上手くハマったわけです。
KHANになって良い方向に行っていたと思うんですけどね。しかし残念ながら続かなかった。

KHANとして残された音源は二つ。
一つはシングルCD『THE EDGE OF SOUL』。主題歌「THE EDGE OF SOUL」とエンディングテーマ「OUR WAY HOME」を収録しています。どちらの楽曲も『SOUL EDGE ORIGINAL SOUNDTRACK KHAN SUPER SESSION』に収録されていますが、「THE EDGE OF SOUL」だけはサントラ盤とフェードアウトの時間が異なり、最後の二胡の部分が長めに収録されています。サントラ盤ではここの部分が短いので注意。

PS期を代表する1曲であろう、名曲中の名曲「OUR WAY HOME」。近年のゲーム音楽やアニソンには民族+ロック調の楽曲がよく聞かれますが、この楽曲はそのさきがけともいえるでしょう。


もう一つは『SOUL EDGE ORIGINAL SOUNDTRACK KHAN SUPER SESSION』。プレステに移植されるにあたって新たに作られた、KHANによるプレステオリジナルの楽曲を収録したアルバム。
演奏者が超のつくほど豪華なメンバーで、日本のフュージョン好きにはたまらないメンバーです。
ちょっと挙げるだけでも、是方博邦、鳴瀬喜博、青木智仁、村上秀一、熊谷徳明、島村英二、エリック宮城、中川英二郎などなど。作曲者を見ても、畑亜貴、伊藤真澄、伊藤ヨシユキ、岩崎琢が参加してます。

数あるゲーム音楽CDアルバムの中でも、ここまでスーパープレイヤーが揃っているアルバムは非常に珍しい。
さて、ここでは素晴らしい演奏を思いっきり堪能出来る2曲をご紹介。
まずは、VSソウルエッジ戦を熱いプログレで表現した、ソウルエッジ屈指の激しいバトル楽曲「Doubtful Judgement」。
是方博邦のギターが轟き、村上秀一のドラムが冴える!そしてベースは鳴瀬喜博!パーカッションは斉藤ノブ!!なんじゃこのメンバーは!!
作曲者は伊藤真澄ちゃん。真澄ちゃんのプログレ魂が炸裂してます。


もう1曲は、エリック宮城のハイノート・トランペットが炸裂する「闇に舞う風」。ベースは青木智仁!!スラップベースをバッシバシに効かせて、ハイテンションなブラスロックを展開しています。


こんな素晴らしい楽曲を展開していたのに…惜しいなあ、KHAN。
KHANがどういう経緯でソウルエッジを担当することになったのかは不明ですが、なにせ人材発掘が上手なナムコですからねえ。ナムコの人がA・JYOTAを知っていたのかもしれませんね。

蛇足。
関係ないと思いますが、ジャズロックバンドにKHANという同名のバンドがいます。メンバーはゴングでおなじみのスティーブ・ヒレッジ、ニコラス・グリーンウッド、デイヴ・スチュワート、エリック・ピーチェイ。メンバーを見ての通り、カンタベリー好きなら買いです。


ソウルエッジの方のKHANの名前の由来は不動明王を表す梵字のKHANでしょう。ジャズロックの方のKHANも同じなんでしょうかね。
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Category: プレステ、サターン期の名盤サントラ

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イバラード~ラピュタの孵る街~オリジナルサウンドトラック 

今年最初に購入したゲームサントラは、ついに手に入りました!『イバラード~ラピュタの孵る街~』です!
夜明けの空に「RU-KA」を聴いてイバラードの世界へ旅立ったおかげか、今年はイバラードの気配がぎゅんぎゅんします!(スペチャンのうらら風に)
ずっと探しまくってて、奇跡的に購入出来ました。しかも新年最初!こりゃあどうやら、イバラードの世界とは御縁がある様子。
ジブリ美術館に行く予定もありますし、年の初めはイバラードの世界でゆっくり過ごせそうです。市電に乗って夜空屋へ行かないと。

オリジナルサウンドトラックを手がけたのは神保直明氏。ゲーム音楽を中心に手がけて20年近くになるベテランの作曲家です。
元はシステムサコムに所属しており、この『イバラード~ラピュタの孵る街~』はその時代に手がけた作品。現在はフリーの作曲家として、エクスペリエンスのゲーム(『円卓の生徒』『剣の街の異邦人』等々)を多く手がけています。
神保直明氏のオフィシャルサイトはこちらです

サントラに収録されているのはもちろん全曲。しかも1分ほどの短い楽曲がたくさん収録されているわけではなくて、どれも3~4分ぐらいの、サントラにしては結構長い尺で収録されています。
ゲームで使われた楽曲数は17曲で、ボーナストラックとして2曲「BON-SAI Garden」「ウミヘビ」が収録。全部で19曲が収録されています。
全て打ち込み音源で生楽器は使用されていませんが、テクノっぽさや硬質な感じはあまり無くて、どれも音色が非常に綺麗で、神秘的な雰囲気です。イバラードのどこか懐かしく感じる魅力的な世界を良く表現していると思います。
以下は収録楽曲です。
曲タイトルは、ゲーム内でのステージ名や使われている場面をそのまま現しています。

1.イバラード
タイトル画面で使用されている楽曲。優しく神秘的なメロディが、イバラードでのひと時をふんわりと包み込んでくれます。ミニマルっぽいというかアンビエントっぽい音楽で、プレステ時代のアドベンチャー作品らしい雰囲気です。
でもそこはゲーム音楽。メロディがとにかく良いです。

2.ジーマの駅
最初のステージの曲。不思議な世界に降り立った、その最初に聞く楽曲です。どこか遠くから響いてくるキイーンという金属のような音が、輝くシンセスタを思わせます。

3.市電の森
小鳥のさえずりから始まり、神秘的なシンセの音が静かな森の中に響き渡ります。初めは全然言葉が通じないブレガラッドのいる森の楽曲。

4.スコッペロ
もぐらみたいな自称魔法使いのスコッペロと出会った時に流れる音楽。ちょっととぼけたような雰囲気。

5.森の友達
イバラード全ステージ中、最も恐ろしい恐竜のいるステージ。うかつに近寄るとぶち殺されます。
そんな殺伐とした雰囲気とは裏腹に(笑)、音楽の方はシタールとタブラのような音色を使って、異国感溢れる楽曲に仕上げています。

6.メーキンソーの池
カエルのようなメーキンソーくんのいるステージでの楽曲。スコッペロとは違って、こちらは静かな池のほとりのような雰囲気の楽曲となっています。

7.洞窟
洞窟内は暗くてゴツゴツしていて、どこか不安がつきまといます。その雰囲気を、不穏なシンセの低音で表現しています。しかしそこはイバラード。ハンドベルのような音が響いてきて、どこか神秘的な雰囲気を出しています。
電気キノコとか、のると高くジャンプ出来るキノコとか、電灯つけるとキノコがしぼんじゃうとか、妙にキノコな洞窟ステージでの楽曲です。

8.ニーニャの店
ニーニャの声優さんは、なんと林原めぐみ!落ち着いた大人の女性なので、楽曲も自然と穏やかでしっとりとした雰囲気に。シャン、シャン、という鈴の音とアコースティックギターの音色が、どこかアジア風の和やかな雰囲気を出しています。

9.ニーニャ
ニーニャのテーマ。ゴンチチっぽいアコースティックギターの楽曲で、ニーニャの素朴な美しさを表現しているかのようです。

10.ノナ家の丘
ノナくんがいる家のステージの楽曲。ちょっと足を踏み外すと遥か下界へ真っ逆さまに落ちる、という細い道の向こうに彼の家があります。なんちゅうとこに住んでるんですか、ノナくんは(笑)

11.ノナ
イマイチつかみどころのない雰囲気のノナくんと出会った時の音楽。すっとぼけてるような、純朴そうな、でも真面目そうな、いやでも何だか怪しいような…人によってくるくる印象が変わりそうな不思議なノナくんのイメージを、よく表している楽曲。

12.上昇気流
このステージはまるでジャンピングフラッシュ!上昇気流に乗って思いっきり空に向かってジャンプ出来るという、高所恐怖症にはたまらないステージとなっています(笑)
音楽も、空を駆け巡っているような、爽やかなメロディが印象的。
井上直久氏の原画「上昇気流」に登場している、丸型やひし型の住居みたいな建物もゲーム内で登場しています。古いゲームなのでちょっとポリゴンが粗いですけど。

13.夜空屋
ゲームも後半の、夜空屋があるステージの楽曲。ここで、ゲーム進行に必要な小惑星を手に入れることが出来ます。素敵ですねえ。ストリングスの音色が非常に美しく、きらびやかで幻想的な雰囲気のある楽曲です。
井上直久氏の原画「夜空屋」「スターシップのお店」で描かれているお店が立ち並んでいるステージでもあります。が、なんかきらびやかな感じがない…。古いゲームですし、ポリゴン技術もまだまだな時代でしたから、ちょっと寂しい雰囲気なのは仕方ないですね。

14.メゲゾウ
恐怖のメゲゾウ出現時の音楽。近寄ると気力をバンバン奪われてゲームオーバーになりますのでご注意。
ゲーム内ではオッソロシイキャラクターですが、音楽の方はなんだかちょっと寂しい感じの音楽。なかなかにめげてる楽曲で、聴いてると一緒にめげることが出来ます(笑)。

15.巡回飛行士
最終ステージの楽曲。花火屋でロケット花火を手に入れて発射したりするステージです。タカツング兵との戦いもここでおしまい。井上直久氏の原画「巡回飛行士」で描かれている飛行機が出てくるステージでもあります。
ラピュタの羽化が迫り、いよいよシンセスタを巡る旅も終わりに近づく中、ラピュタの羽化の成功という重大な使命をあらためて感じさせるような、芯の強さを感じる楽曲。
カーン、という鐘の音が、物語の終焉を予感させます。

16.ラピュタの羽化
いよいよ、ラピュタの羽化が始まるという、最後のイベントの楽曲です。
まるで雅楽のような、厳かな雰囲気の漂う、非常に静かな楽曲となっています。

17.エンディング
幻想的なイバラードでの旅が終わり、元の世界に帰った主人公。しかし、イバラードでの旅は彼の世界にも大きな影響を与えていった…。イバラードでの不思議な体験の数々を切なく思い出しながらも、これからの大きな希望に満ちた現実世界を思わせる、とても優しくてドラマティックな展開のメロディが印象的な楽曲です。

18.BON-SAI Garden
ボーナストラック1曲目。ゲーム未使用曲。
ややバロック風の音楽で、今回のゲームで使用するには確かにちょっと難しい雰囲気です。
イバラードを表現した音楽としては、満点でしょう。

19.ウミヘビ
ボーナストラック2曲目。ゲーム未使用曲。
ゲーム内では残念ながら登場しなかった、ウミヘビの楽曲。井上直久氏の原画「ウミヘビツリ」をテーマとした楽曲と思われます。
もしゲーム内で実際にウミヘビが出てきてたら…と思うと残念でなりません。今の技術でぜひイバラードの世界をゲーム化して欲しいものです。
楽曲的にはゲームで使われていても全く違和感の無い出来。しっかり3分40秒ありますし。

以上、全19曲。たっぷりとイバラードの世界を楽しむことが出来ますので、イバラードの画集と一緒に楽しめます。
難点は、かなりマイナーでレアなサントラだということ。復刻して欲しいとは思いますが、まあ無理かなと。
気長に根気強く探すしかないですね。

ゲームをクリアすると聴ける、小田木望の「RU-KA」は、このサントラには未収録です。ご注意を。
シングルCD『Horizonte』か、アルバム『Lykaris』に収録されています。

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PLAYSTATION & SEGASATURN 20周年記念!年末紅白歌合戦 

今年はプレステとサターンの目出度い20周年記念!
うちのブログでもいくつか記事を書きましたが、最後はどどんと、プレステVSサターンのボーカルもの対決です!!
プレステ、サターン時期は本当に良いボーカルものが多くて、どちらも色んなボーカルものを作っていました。
それからプレステ2 VS ドリームキャスト期に入ると、さらにたくさんのボーカルものが生まれていくわけです。

ということで、プレステVSサターンの紅白歌合戦!!
超有名アーティストから、お前誰だよ?な人まで(笑)様々なアーティストの楽曲を色々と選んでプレイリストを作成しました。中にはインストものもありますが、それはご愛嬌ということで(笑)
こんな紅白が実現したら、楽しすぎて死にそうですね(笑)
なお、私の趣味が色濃く反映されてますので、うちのブログでおなじみのBlackなあの曲もしっかり入ってます。これまでの紹介記事とだいぶ重なる楽曲が多いですけど、それはご勘弁。

およそ6時間ありますので、ゲームソングが好きな方は、これで年末をお楽しみ下さい。
それでは、よいお年を!!

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PS『シュレディンガーの猫』ゲーム・サウンドトラック 

「心優しき旋律の中で、あらゆる世界の音が通り過ぎていく」

『シュレディンガーの猫』の音の印象を表そうとしたら、このようになった。
穏やかな雰囲気、少し物悲しい雰囲気、伝統的な音楽をモチーフにした楽しい雰囲気…アルバムは全体的にはゆったりとしていて、とても優しいメロディだ。攻撃的な雰囲気、殺伐とした雰囲気は感じられない。
地中海、ケルト、ウェスタン、カントリーという各国の伝統的な音楽を用いて、牧歌的なゆったりとしたリズムに、郷愁を誘う優しいメロディが溢れる。これらが全て生演奏で収録されており、演奏者の真摯な姿勢まで伝わってくるかのようだ。
全曲を手がけたのは、ニューエイジ・ミュージックの代表的な作曲家として知られる、中村由利子。

それでは、収録曲を見ていこう。
なお、筆者はゲームをプレイしたことが無いので、どの場面で流れる音楽かは不明。よって、その楽曲の雰囲気にのみ言及する。

1.PROLOGUE~「シュレディンガーの猫」テーマ~
約2分と短いながらも、イングランド民謡「Greensleeves」をモチーフにしていると思われる、穏やかで美しいメロディが幻想的な世界を彩る。どこか物悲しさが漂うのが特徴的だ。
ゲーム作品でいうとPS2『ICO』のような雰囲気に似ている。『ICO』は大島ミチルが手がけており、同じく女性作曲家である。また「式部」というニューエイジ・ミュージックユニットを組んでいた。それゆえに作品へのアプローチに共通性が見られるのかもしれない。
それとも、彼女たちのメロディには、女性ならではの「母性愛」が満ちているということなのだろうか。

2.LABYRINTH~1~
「シュレディンガーの猫」テーマを基本として、これはミステリアスな雰囲気へと展開させた楽曲だろう。
メロディは、遠い異国の地に一人で来た時の戸惑いに似ている。不安と戸惑いの中で、見知らぬ土地を見渡して心細くなる、あの気持ちに近い。

3.BUTRINT~予言の島~
リズ・オルトラーニが音楽を手がけた映画『世界残酷物語』で聞かれるような、地中海風の陽気で暖かな音楽を用いている。
見知らぬ土地で、その土地で陽気に暮らす人々に出会い、ようやくホッとする。どの世界に行っても、きっと自分の故郷の近所の人たちと変わらない。
ミステリアスな「LABYRINTH~1~」からのこの曲順は見事。心細さが期待に変わり、見知らぬ土地を楽しむ気分になってくる。

4.MU~古代都市の危機~
この曲のみ、ややプログレッシヴ・ロックなバンドサウンドで、躍動感に満ちた楽曲を展開している。
パーカッションの音が心地よく、民族風のプログレッシヴ・ロックが好きな人ならすんなりと聞けるだろう。
クラシカルサックスの須川展也を迎え、バンドサウンドだがロック色を抑えた、気品のある楽曲に仕上がっている。

5.BRASOV~カジノ殺人事件
ミステリアスな河合徹三のジャズベースに、これまたミステリアスな都留教博のヴァイオリンが加わり、前田善彦のチェロと中村由利子のピアノがそれを支える。
お洒落な雰囲気ながらも何だか怪しい、非常に面白い楽曲。

6.ELBA~囚われの皇帝~
高らかにファンファーレが鳴り響き、気品溢れるヴァイオリンとフルートが織り成す、気高き楽曲。
ピアノやヴァイオリンなど生楽器が展開する部分は良いのだが、そのためにシンセの管楽器音源によるファンファーレ部分が少々安っぽく聞こえてしまうのが残念。

7.LABYRINTH~2~
LABYRINTH~1~に、シンセによるパイプオルガン音源を使って、教会風な楽曲に仕上げている。

8.MARBURG~伝説の町~
ブズーキーとガットギターに、リコーダーがメインメロディを奏でると、もう完全にケルトミュージックの世界。ひたすらに物悲しいメロディではなく、やはり優しく包容力のある雰囲気がある。
いつまでも見知らぬ土地をさまよいたくなるような、憂いに満ちた楽曲。

9.GOLDARROW~酒場にて~
郷愁を誘うブルースハープの音色が、古きよきアメリカを思わせる。こういう音楽を聞くと、無性に鉄板でステーキが食べたくなる。そしてウィスキーとバーボン。
テンガロンハットの男たちが、薄汚れた酒場で立ち飲みしている光景が容易に浮かぶ。

10.GOLDARROW~宝捜しに出発~
フィドルが踊る、陽気なカントリーミュージック。
農場で、逃げた豚を必死に追いかける少年の姿や、あるいは年に一度のお祭りでストリートバンドが陽気に演奏しているような、そんな賑やかで楽しげな光景が思い浮かぶ。

11.EPILOGUE
エピローグは、このアルバムに収録されている複数の楽曲から一部分をそのまま用いて、それまでの旅を振り返るような構成になっている。
これはこれで上手い編集だが、それぞれの楽曲のメロディを織り交ぜながら新たにアレンジし直し、一つの楽曲として構成していたら感動はもっと大きかったのではないか。その点がやや惜しい。

「シュレディンガーの猫」テーマPiano Solo
そして最後に、中村由利子の本領発揮、ピアノのソロ楽曲。
2分少々の短い曲だが、物語を締めくくるにふさわしい、美しさに満ち溢れた楽曲。ゲーム音楽の中でも名曲と言っていいだろう。


現在、サウンドトラックは入手困難。「シュレディンガーの猫」テーマだけならば、作曲者中村由利子の『インコンサートピアノファンタジー~10周年記念コンサート~』で、ライブバージョンを聞くことが出来る。
また彼女の新ユニット「風のアルペジオ」のアルバム『First Live 未来への道~TRAVESIA』では、ライブ音源だが「シュレディンガーの猫」テーマのアレンジバージョンを聞くことが出来る。

ちなみに、中村由利子は、三鷹の森ジブリ美術館のオリジナル短編アニメ『星をかった日』の音楽を、都留教博と担当している。
中村由利子は都留教博と共に活動することが多く、都留教博のソロアルバムへの参加や、アニメ『火宵の月』、映画とOVAで展開した『アルスラーン戦記』にも二人が参加している。
『シュレディンガーの猫』でもやはり二人とも参加していることから、二人の音の相性がとても良いことがわかる。実際にその楽曲を聴いてみても、二人の音がぶつかり合うことなく、自然に溶け込んでいっているのが聞き取れる。
『シュレディンガーの猫』の音楽のように、穏やかで優しい気持ちになりたい時には、中村由利子、都留教博のソロアルバムを探して聞いてみるのもいいかもしれない。

↓シュレディンガーの猫、OPムービー。


↓『星をかった日』より「ノナの星」。サウンドトラックというものは発売されていないが、中村由利子のアルバム『微笑みの軌跡』に「ノナの星」と「上昇気流~飛び立つ日~」が収録されている。
動画は中村由利子演奏のものではなく、おそらく素人の演奏。


↓アニメ『火宵の月』のテーマ曲。2002年に再発したものの、非常に残念ながら、現在は品切れ状態。とても美しく素晴らしい楽曲である。ぜひとも再発を望む作品だ。


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来たる6月18日、『クーロンズゲート オリジナルサウンドトラック』復刻!!!!! 

クーロンズゲートのサントラは今やプレミア化していてなかなか手が出せない…。でも欲しいな…買っちゃおうかな…。
なんて思っている方、ちょっと待った~~~~!!!!!

クーロンズ・ゲート・オリジナルサウンドトラックは、
6月18日に復刻致します。

非常に情報が少ないのですが、アニメイトのホームページに記載されていた情報によると、なんとBlu-Spec2CDという高音質にて再発!!!!しかも!!未発表ボーナストラック収録ときたからこりゃあたまらんわ!!!!
アマゾン等でも予約しておりますので、陰界の住人ならばこれは買わなければならないでしょう!!一体何年待ったことやら…。

6月18日、再びあの陰界の九龍城へと赴くことになりそうです。

↓クーロンズゲートのプロモ映像。プレイステーションエキスポというイベントで配っていたプロモーション用のビデオテープですね。カシマも三つぐらいもらってきました。まだ家のどこかにあるはずですが…陰界に潜入しないと見つかりません。
このプロモの3分過ぎから流れる曲(ゲームでは三尸(サンシー)捕獲場面で流れる音楽)が大好きなのですが、サントラに入ってなくて当時凄くがっかりしたのを覚えています。


↓クーロンズゲートオープニング映像。何度見ても素晴らしい。


↓実際の九龍城の映像。他にも探すと結構ありますね。しかしまあ…なんちゅうとこだったんでしょうねえ。


↓DSのKORG-M01でカシマが作ったクーロンっぽい曲。なかなか好評をいただいているようで、嬉しいですねえ。

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MEGATUDO2096オリジナルサントラ 

かなりマイナーなゲームだと思いますが、音楽は隠れた名作。作曲者の佐藤純人(さとう・すみと)氏の詳細は不明ですが、どことなく渡部恭久氏のような哀愁を帯びたメロディとややテクニカルなリズムが面白いですね。
バンプレストのロボット格闘ゲームでカシマは未プレイです。
格闘ゲームでこういった哀愁漂う音楽って珍しいです。恭久氏の作品で言えば『カイザーナックル』と『ファイターズインパクト』が哀愁度高いですね。

メガチュード2096



ちなみに、この動画はサントラとは曲順が異なっています。
オススメの楽曲は「A LA NAGE」。恭久ファンならオススメ出来る、哀愁度の高い楽曲です。
サントラは特にプレミアもついておらず、適当な値段で買えました。
新品はバカな値段がついてますのでご注意を。
MEGATUDO2096MEGATUDO2096
(1996/10/23)
ゲーム・ミュージック

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渡部恭久氏の名作『ファイターズインパクト』のウルトラ名曲「道-Road-」。ズンタタライブで演奏されたこともありました。


ファイターズインパクトファイターズインパクト
(1996/11/29)
ゲーム・ミュージック

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で、こちらがそのライブ。


ZUNTATA LIVE 1997~CINETEQUE RAVEZUNTATA LIVE 1997~CINETEQUE RAVE
(1997/10/22)
ゲーム・ミュージック、TAMAYO 他

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『カイザーナックル』のウルトラ名曲「SPLENDOR」。なんと、一時期『太鼓の達人』でプレイ出来たことも!


カイザーナックルカイザーナックル
(1994/09/21)
ゲーム・ミュージック

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で、こちらが太鼓の達人プレイ画面。左隣の「名乗り(天上」)」(未来忍者)も激しく気になりますね(笑)。どちらもゲーセンでプレイした時に、感動に打ち震えながら太鼓をガッツガツぶっ叩きまくったことを覚えています。だって、ねえ(笑)。力入りますよ、そりゃ。


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