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ゲーム音楽これを聴け!

わたしは いだいな ぶとうか。 うわさでは すでで くまを たおしたことになっておる。 しかし じつは てつのつめを つかって いたのだよ。 わっはっは。 ゲーム音楽とプログレ、ジャズロックが中心。ドールも始めました。うちのドールが勝手にツイッターで呟いたりしてますので、そちらもよろしく。

 

ゲーム音楽蒐集歴13年、最高のゲームサントラをあえて1枚挙げるとすれば 

先日、9月11日は、世界的にはあの同時多発テロが起きた日。
私カシマにとってはゲーム音楽に目覚めた日。
私にとっては、この二つの出来事が記憶される日です。今でも鮮明に覚えています。

家を建て直すために家財道具を荷造りして、CDやら何やらがダンボール箱の中に入ってそこら中に置いてある中で、懐かしいカセットテープのグラディウスⅢのサントラを見つけ、アレンジバージョンの「In The Wind~風の中で~」を聞きながらテレビを見ていたら、旅客機が貿易センタービルに突っ込んでいく映像が映し出されました。
何かと思って見ていると、まもなくもう一機が激突していく様子が映し出されました。
グラディウスⅢの素晴らしさに感動しているのと同時に、悲劇を目の当たりにしたショックを味わい、一体どういう表情を自分はしていたのか、それはわかりません。
ただ、グラディウスⅢの軽快な楽曲と旅客機が突っ込んでいく映像が合わさって、まるでゲームの映像を見ているかのように感じたのは事実です。

音楽というやつは、時に残酷なことをするものです。
音楽には人の心に訴えかける力があります。それはあらゆる感情を呼び覚ます力でもあり、心を操作してしまう力でもあります。それゆえに、どんな場面であろうとも、全く別の印象へと変化させてしまうことがあるのです。

そして人々が世界平和の大切さに目覚めていく中、自分はゲーム音楽の素晴らしさに目覚めていったのでした。
自分にはこういった強固な記憶があるために、ゲーム音楽を愛し続けている年数がこと細かくわかるのです。約何年、という曖昧なものではなく、日数まで正確に計算出来るのです。

集め始めた当初は一体何を買っていいのかわからず、手探りで買っていたために購入する数もそう多くはなかったのですが、次第に好きな作曲家がわかってきて、どんな作品があるのか、また名盤と呼ばれているものは何かがわかってきたせいもあって、購入枚数も徐々に増えていきました。
そこで、年間のベスト盤を作成しようと思い立ちました。1年間で買ったゲーム音楽の中からお気に入りの楽曲を抜粋して、自分だけの年間ベスト盤を作成していったのです。
それを作り始めてからさらに購入枚数が増えていったので、半年で区切って作成することにしました。つまり1年に2枚のペースです。
今年で11年になりまして、既に2014年の半年分は作成しているので、CD枚数は23枚。
ただ単に寄せ集めてるわけではなくて、購入した日付順に収録しています。

実は購入記録をつけています。ゲーム音楽以外のプログレCDとかアニメサントラとかゲームとか、色々です。
家計簿のかわりってわけじゃないですけど、なんとなく日記みたいにして書いています。購入したものの日付と、それに対して一言感想をそえています。
ただ、このブログでは載せられないような罵詈雑言も平気で書いているので、ここでは決して紹介しません。

それで調べてみると、年間買ってるCDは100枚超えるという、恐ろしい結果に…。いやもちろんゲームサントラ以外も含めてです。
それにしたって集め始めて13年で、ゲームサントラだけで約1300枚ぐらいありますから、やっぱりゲームサントラだけで1年100枚ペースですね……。
ああ恐ろしい。そりゃ部屋が狭くなるわけだ。値段にしてみると一体どれくらいになるのやら…。中古でうんと安く買ってはいますけど。
そういやあ、当時はバイト代全部ゲーム音楽に費やしてたなあ…。そりゃ金も無いわけだ。今は知識もいくらかついてきたので、選んで買っていますんでそこまではつぎ込んでないですけど。貯金もしてるし。


さて、そんなゲーム音楽蒐集歴13年のカシマが、所有するゲームサントラの中から、申し分ない最高の1枚を選んでみました。
1枚だけ選ぶというのは物凄い難しいことのように思われますが、自分の場合はかなり簡単です。
大きな決め手は、それが一つの音楽作品として楽しめるかどうか、ということ。
ああ、あのゲームの音楽だ、懐かしいなあ…というだけで終わるものではなく、繰り返し何度聴いてみても飽きないどころか、聴く度にどんどん引き込まれていくような、そういう作品です。もちろん、自分の趣味にこの上なくバッチリと合っているのも必要条件です。

ちゃんと全曲入ってて2ループ収録されていて、というサントラだったらたくさんあります。
ゲーム音楽のサントラとしてはそれが望ましいのでしょうけど、私が思う最高のゲームサントラというのはそうではなくて、最初から最後まで、しっかりと統一された雰囲気があり、なおかつ一つの音楽作品として、最初から最後まで飽きることなく聴き通すことが出来て、今でも全く色あせない魅力のある作品です。そうなると、それほど多くはありません。

その一作とは、これです。

・真女神転生 LAW&CHAOS DISC
ゲーム音楽を集め始めた頃に買って、大いに衝撃を受けた一作。
原曲を収録したディスクとアレンジディスクの二枚組みで、原曲も素晴らしいのですが、なんと言っても物凄いのはそのアレンジディスク。
天才、西脇辰弥によってアレンジされた楽曲は、数あるゲーム音楽の中でも異色中の異色。完全無欠のプログレ、ジャズロックなアレンジで、複雑怪奇な構成と怒涛の演奏で真・女神転生の世界を描き出しています。
これが単純な1曲単位のアレンジだったら、今日まで衝撃的な作品として覚えてはいません。素晴らしいのは、あらゆる楽曲のフレーズをモチーフとして使い、そこに独自の解釈を加えて新しい真・女神転生サウンドとして完成させていることです。
ゲーム音楽には、こんな隠れた物凄い作品が存在するんだ、と気がつかせてくれた、思い出の作品です。

もちろん原曲の方もよく聴きます。
全ての楽曲が、これぞメガテン!と拍手喝采したくなるような、シリーズでも屈指の出来映えです。
女神転生1,2ではまだゲームゲームした雰囲気といいますか、ゲームらしいピコピコした感じがあったりしたのですが、こっちはもう完全にカオス状態。澱み具合が凄まじいです。まがまがしいというのでしょうか。
戦闘楽曲であっても、単純にロックでノリが良くてかっこいいというわけではなくて、凄惨で残酷な雰囲気があります。この背徳感こそがメガテンの真髄です。
さらに、ゲームを追体験するような曲順ではあるのですが、下手に2ループせずに、ところによっては曲間に無音部分を設けずに楽曲間を繋げることによって、一定の流れを形作っています。これが素晴らしい。
多くの人はこういう仕様を嫌います。好きな曲を自由に聴けないからです。しかし、音楽編集ソフトが簡単に手に入る昨今、こういう仕様であれば個人で楽曲を切り出して編集してやればよいだけですので、今ではマイナス評価にはならないはずです。
もし、これが楽曲単位で2ループして、1曲ごとにフェードアウトする仕様だとしたら、そこには必ず無音部分が出来てしまいます。そうすると1曲終わって次の曲、という区切りが出来ますから、当然聴く方にも気持ちに区切りが出来てしまいます。せっかくの流れをそこで途絶えさせてしまうんです。ですから、この作品のような流れを形作ることは出来なくなってしまいます。
また、曲によってはゲームそのままではなくて、幾分手を加えられています。作曲者の非常に強いこだわりを感じます。

現在のゲーム音楽は楽曲数も大幅に増えて、1曲1曲が非常に長かったりします。さらに生演奏もふんだんに使用されていますから、サントラのためにもう一度取り直したり作り直すことが出来ないことがほとんどです。ですから、どうしても記録集のようになってしまうのは致し方ないことでしょう。
単純に、私の趣味に合わない音楽が多いということもあります。ゲーム画面が美麗になるにつれて、生のオーケストラによる大迫力のサウンドが非常に多くなってきています。もはや映画のサウンドトラックと大差ないものばかりなのですが、それではゲーム音楽の独自性が薄れてしまいます。私が聴きたいのはゲーム音楽ならではの、独特の音楽なのです。「ゲーム機種独特の音源」ではなく「ゲームだからこそ生まれ得た音楽」とでも言ったらよいでしょうか。

それゆえに、この『真・女神転生』は奇跡の1枚なのです。1曲1曲が短かった時代だからこそ出来た、現代ではもはや考えられない作品なのです。
それに加えて、あの徹底した退廃的な世界観。かわいいヒロインだのおちゃらけた友人同士の会話だの、そんなものは一切存在しません。非常に少ないテキストだからこそ、それを補うようにプレイヤーが様々な想像を働かせて、その世界に存分に浸ることが出来たのです。

PS2の時代ですが、『ドラッグオンドラグーン』はかなり頑張った作品であったと思います。非常に革新的なサウンドでしたが、しかし、感動するというよりは感心させられる作品であったと思います。
また、PSの『クーロンズゲート』もサウンドトラックは立派な音楽作品として仕上げられています。しかし、すべての楽曲が収録されているわけではなかった。音楽作品として完成させるために、楽曲を抜粋せざるを得なかった。
私があえて『真・女神転生』を最高の1枚としてあげているのは、あらゆる条件を満たしているからです。
ゲームサントラとしてほぼ全曲が収録されており(パスカルのテーマと未使用BGMは収録されてません)、そして曲順にも凝っていて、音楽作品として完成させようと手を加えつつ、統一感ある雰囲気を壊すことなく、楽曲間の良い流れを形作っている。そして何よりも、何ものにも代えがたい、素晴らしいメロディが存在する。
ここまで完璧な作品は、そうそうお目にかかれません。
さらに、スーパーファミコンという独特の音源でありながら、その音源でなければ描き出せなかった「色」があるというのも大きな魅力です。
のちにPS版が出ましたが、やはり音源が違うからか、スーパーファミコン独特のこもったような、少し薄暗いような音を再現することは出来なかった。どうしてもクリアーな音になってしまっていたんですね。
比べると、やはりこのスーパーファミコン音源での『真・女神転生』の持つ、独特の「不穏な空気」にはかなわないものがあります。

どこからどう聴いても文句のつけようがありませんし、その音楽にべたぼれした私としては『真・女神転生』を最高の1枚として挙げます。もし将来、ゲーム音楽のサントラを売らなければならない事態に陥ったとしても、この1枚だけは絶対に手放すことは無いでしょう。
『真・女神転生』のゲーム自体はクリアーしていません。途中までプレイしましたが行き詰って、それ以来プレイしていません。しかしその事実こそが、決してこの作品を懐かしさだけで選んでいるわけではない、ということを証明していると思います。あくまで音楽の良さ、つまりは音楽作品としての魅力で判断しているということです。

ゲーム音楽が好きとか嫌いとかは関係ありません。ぜひ聴いてみて下さい。いいな、と思ったらきっとその世界観にも興味がうつると思います。

↓アレンジディスクより「止揚」。
アレンジ、キーボード:西脇辰弥
ベース:青木智仁
ドラム:菅沼孝三。


疾風怒濤、電光石火!狂熱のメガテンサウンドの嵐!!各プレイヤーの超絶技巧もさることながら、この『真・女神転生』の音楽を締めくくるにふさわしい楽曲展開は、ゲーム音楽アレンジの中でもトップクラスの出来映え。これを「単なるゲームサントラのそえもの」として、誰が片付けることが出来ようか!!
日本のプログレッシヴ・ロックの隠れた名曲として、もっと知られてもいいはず。

↓オリジナルサントラの音源ではなく、スーファミで流れていたそのままの音源。未収録BGMまで聴けます。聴き比べると、やはりオリジナルサントラの方がかなり手が込んでいて、より完成されているのがわかります。


↓おまけで、詳細不明の真・女神転生アレンジ。同人作品だろうとは思いますが、かなり良い出来。
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