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ゲーム音楽これを聴け!

わたしは いだいな ぶとうか。 うわさでは すでで くまを たおしたことになっておる。 しかし じつは てつのつめを つかって いたのだよ。 わっはっは。 ゲーム音楽とプログレ、ジャズロックが中心。ドールも始めました。うちのドールが勝手にツイッターで呟いたりしてますので、そちらもよろしく。

 

世代を越えたプログレ同志 

今日、驚くべきことが起きた。
何と、職場にプログレが大好きという女性がおりました!
50代半ばの主婦の方ですが、70年代当時からプログレッシヴロックが大好きで、今でも愛し続けているとのこと。
キングクリムゾン、というバンド名が、まさか他人の口から出ようとは…。

仕事中、ちょっと手が空いたので、その場にいた男の先輩(仮にO先輩としよう)と音楽の話をしていて、横で聴いていたその主婦の方(仮にMさんとしよう)が
「カシマさんって洋楽聴かれるんですか?」
と聞くので
「ああ、まあそうですね。日本のものより洋楽の方をよく聞きますかね、ええ。とは言ってもマイケル・ジャクソンとかは聞かないんですけど」
などと当たり障りのない返事をしたところ
「私、洋楽好きですよ」
とおっしゃる。
そこで会話が途切れそうになったので(Mさんは普段から物静かな方で、あまり積極的に喋るような方ではない)私の方から
「へえ、Mさん、洋楽好きなんですか。どんなのを聴くんですか?」
と聞き返したところ
「あ~……」
と若干間があって
「そうですね……クイーンとか、好きですね」
とおっしゃる。
「ああ、クイーンですか。高校の時ちょこっと聞いてましたねえ…。ハードロックとかヘヴィメタルとかが好きだったりするんですか?」
なんて冗談まじりで言ったところ、Mさんは
「いやあ、そこまでは……」
と。
「ボンジョビとかですかね?」
と言うと
「あ~……そんなに好きではないですけどね」
とあまり気の無いお返事。
そこでO先輩が
「カシマくんはプログレッシヴロックが好きなんだよね」
と一言。
そこでMさんの顔つきがちょっと変わって
「私、プログレッシヴ・ロックだいっっっっ好きです」
と、静かながらも力強く、思いっきりプログレ好きだ、ということをおっしゃった。
ん?まさか…。
プログレ好き…?
この人が…?
とあまりに意外な展開に面食らった。しかし、いや、待てよ、と思い直す。
今までプログレッシヴロックが好きという人は何人かいたが、当時結構流行ってたからまあ知ってるよ、ぐらいのものだったじゃないか…と思い、こちらから具体的なバンド名を挙げてみて反応を窺うことにした。
「え?本当ですか?じゃあキングクリムゾンとか…」と言ってみると
「はい!特にELPが大好きなんですよ~。キース・エマーソンを崇拝してるぐらいで…」
と、普段からは考えられないような目の輝きでもって、私に答えたのだ。
ここで私は、狂気乱舞。
まさか!まさかまさかのそのまさか!プログレ好きがこんなところに!こんな身近な所で!!その主婦の方とはもう何年も仕事を一緒にしていたので、驚きも倍増。
キース・エマーソンという具体的な演奏者が出たところで、これはイケるんじゃねえか?!と思い、ざざっとバンド名を挙げてみた。
「おお~!!ELPは私も大好きですよ!タルカス良いですよね~!!」
「はい!!」
「イエスとかキャメルとかフォーカスとか」
「はい!!!」
うおうっと…!!これはマジか!?キャメル、フォーカスの名前を出して引かない!!!それどころかさらに目の輝きが増してきているじゃないか!!!これはもう、完全にプログレ野郎のまなざしだ……!!!
人間って自分が一番興味があることで共感出来ると、とてつもない喜びを感じるものだけど、今日がまさにそれ。もう本当に心の底から嬉しかった。
お互いに嬉しくて、お互いに驚きあって、そこからはもう仕事そっちのけで、Mさんも私もプログレの話題で大盛り上がり。横にいた先輩たちをおいてけぼりにして、Mさんの方から「ピンクフロイドなんかも好きですか?」という嬉しいお言葉が!!
もう、私は即行で「Mさん、結婚して下さい!」とお願いしてしまった(笑)。だってプログレ女子なんて、ねえ…。しかも根っからのプログレ好き。
横にいた先輩が「おいおい、Mさん主婦だろ」なんてあきれたような顔で言ってた。

Mさん「なかなかプログレ好きな人っていないですよね…。言ってもついていけない人が多いんで、私からはあまりいわないんです」
私「そうそう!!そうなんですよ…。だもんで、一応洋楽好きです~、とかレッドツェッペリンとかディープパープル好きで~、なんて言ってちょっと反応みたりとかね」
Mさん「そうそう、そうなんですよね~。クイーンって言っておけば、まあ多少食いついてくれる人はいますしね…」
私「本当はプログレがいちばん大好きなのにね。プログレ好きっていっても、当時多少は流行ってたからまあ知ってるよ、ぐらいの人ばっかりで、プログレッシヴ・ロックが好きなんです!って人はなかなかねえ…」
Mさん「なかなか通じないですからね…。いやあ、初めてかもしれません。プログレ好きって言う人」
私「いや、私も初めてですよ。しかも女性ですからねえ…びっくりですよ。なんでもっと早く言ってくれなかったんですか!」

なんて夢のような会話が!!私にとっては生涯初のプログレ仲間!!しかもこの方、かなりのプログレ通だとうかがわせる返答が!!
Mさん「高校生の時にバンドやってて…まあそんな風には見えないでしょうけど……」
私「え!そうだったんですか?で、楽器はなんだったんですか?」
Mさん「ベースですね」
私「おお!これは渋いですね…。やっぱりベースがしっかりした曲って良いですからねえ」
Mさん「ええ、そうですね」
私「パーシー・ジョーンズ並みに弾けたりして」
Mさん「いやあ、あそこまではさすがに…」
パーシー・ジョーンズで通じてるよこの人!!!
もうこの時点で、完全無欠のプログレ野郎確定。パーシー・ジョーンズの名前を出してついてこれた人はこの方が初めて。今まで他人に俺の好きなアーティスト名出したら、全て(文字通り、本当に全て。全員だよ!!全員!!)ポカン顔だったんで、これはもう運命の出会いとしか言いようが無い!
「グレッグ・レイクの声が好きでして…」
なんて話しても
「あ~…へえ~…」
ぐらいの気の無い返事ばっかり。ああ、バンドの名前だけ知ってる程度か…ってヤツばっかだった。あるいは知ってても興味なかったりとか。
で、結局は相手の好きなバンドやら演奏者やらを延々と聞くという始末。しかも俺の場合、それらを知っている上で興味を持ってない、ということばかりなので、もううんざり。たまに、全く知らないバンドや演奏者を紹介されて、興味を持って聞いてみることもあるが、別にどうでもいい、というものばかり。中には気に入るのももちろんあるが、それは極めて稀だ。

その後も勤務終了時間まで、プログレどんなの好きですか、とかまあ色々話したところ、Mさんはどうやらカンタベリー系と日本プログレはやや守備範囲外の様子。ソフトマシーンとケンソーは知らないとのこと。
で、やはり当時の洗礼を受けているからか、イギリスのプログレが中心なのだそうだ。
一応ビートルズも聞いたそうだが、そんなに好きにはなれなかったそうで、自分と同じ。アメリカのプログレが苦手なのも一緒。アメリカのプログレは見せかけだけで、深くない、と。イギリスプログレのような奥深さが感じられない、という、もろにプログレ野郎の言葉が聞けた。
おいおい……音楽趣味がこんなに合う人がこの世にいたのかよ!と。天涯孤独のプログレ野郎のこの俺に、突然やってきたプログレの女神か…?
う~む、やはり捨てる神あれば拾う神ありか。俺は何度も捨てられているので、この言葉は本当に身に染みる。

どれだけ自分が興味のあることを語っても、相手に興味がなければ一切が通じないものだ。そうやって俺はずっと相手に捨てられてきた。自分に興味のあることだけに耳を傾けるというのは、まあ普通の人なんだろう。でも、伝わらなかった時のやるせなさは、言葉にしづらい。ああ、わからないのか……と落胆することばかりだった。
プログレだけにとどまらず、俺の趣味が通じることは滅多に無い。こういうの好き?と薦めて、ああ嫌いじゃないですね、なんてつまらない返答ばかりで、落ち込むことばかり。「試しにどんなのか聞いてみる?」とちょこっと薦めただけで「いや、別に」とか「そこまではいいです」とか気の無い返事で、拒絶に合う。結局は単なる会話を楽しむ行為、つまりは社交辞令だと言う事実が、自分を暗い気分にさせた。そしてその後は二度とその話題に触れようともしない。今までずっとそうだった。
どうして色々なことに興味を持とうとしないのだろう、とやり場の無い怒りを覚えることさえある。興味が無いのなら「嫌いじゃない」などと曖昧な返事で適当にその場を取り繕うのではなく「全然興味ない」「さっぱりわからない」とはっきり伝えてくれた方がよっぽど嬉しい。こちらは綺麗さっぱり諦められるのだから。”曖昧な返事”ほど、傷つくものは無い。
俺は誰かを傷つけたくないからこそ、はっきりと否定している。新しいことを知った時には、必ずそれを見たり聞いたりしてた上で、好きか嫌いか白黒をつけている。
嫌いならば、具体的にどこが嫌いか、ということまで言うこともある。それによって傷つく人もいるだろうが、曖昧な返事をして期待を持たせる方がよっぽど罪深い行為である。結局何も伝わってなかったと知った時のその傷は、とても深いものだから。

プログレの女神は俺を拾いにやってきたのだ。こちらから探したわけではなく、向こうからやってきたのだ。これほど嬉しい…いや、救われた経験は無い。
早速、今度プログレ飲み会やりましょう、と約束をして、職場を後にした。Mさん曰く「もうがっつりとやりましょう!」。
ああ、何と言う嬉しいお言葉…。
その前段として、ケンソーのCD聞いてみます?と窺った所「はい!ぜひ聞いてみたいです!」と、満面の笑顔で、力強いご返答を頂いた。
「あ、ボーカルものじゃないですけど…インストなんですけど」なんて普通の音楽好きの人に薦めるみたいに言ってしまったが、Mさんは「いやいや、全っ然大丈夫ですよ!バッチリ、OKです!」と、最高の笑顔で答えてくれた。
こんな経験も始めてだよ!!もう嬉しすぎてすぐにでも飲みに行きたいところだったけど、お相手は主婦。あまり遅い時間になるのもご迷惑かと思い、日をあらためてお誘いすることにした。

自分を理解してくれる人というのは、どこかに必ずいる。しかも身近に。自分の趣味はやっぱり変なのではなかろうか…と思い悩んでいる人がいたら、教えてあげたい。
必ず、わかってくれる人があらわれる。しかもそれは向こうからあらわれるのだ、ということを。
自分でいくら探し回っても、限界がある。それに自分で探すとなると、何らかの先入観が働いてしまう。「あの人はそんな趣味を持ってないだろう」という先入観である。これを捨て去るのは難しい。だから、天命を待つことを推奨する。
俺にはその奇跡が起きた。しかし、その奇跡を起こしたのは「人と人との繋がり」である。
自分は、音楽好きであることを隠すことはしない。日本の音楽にはあまり興味が無く、少々マニアックな音楽が好き、ということも隠したりはしない。その結果、O先輩の「カシマくんはプログレ好き」という言葉が引き金となり、プログレの女神がやってきたのである。人というものは、どこで繋がっていくのかわからない。だからこそ面白い。
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Category: プログレッシヴ・ロック

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