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ゲーム音楽これを聴け!

わたしは いだいな ぶとうか。 うわさでは すでで くまを たおしたことになっておる。 しかし じつは てつのつめを つかって いたのだよ。 わっはっは。 ゲーム音楽とプログレ、ジャズロックが中心。ドールも始めました。うちのドールが勝手にツイッターで呟いたりしてますので、そちらもよろしく。

 

カンタベリー好きにオススメのプログレバンドThieves' Kitchen 

2014年の正月にNHK-FMで放送された「新世紀プログレッシヴロックの波」でも紹介されたイギリスの新世代プログレバンド、Thieves' Kitchenのアルバム最新作『THE CLOCKWORK UNIVERSE』と、その1つ前のアルバム『ONE FOR SORROW,TWO FOR JOY』を買いました。
1990年代末期に結成され、2000年に『HEAD』でデビューし、最新作で6作目。

これまでに発表されたアルバムは以下の通り。
1stアルバム『HEAD』(2000年)
2ndアルバム『ARGOT』(2001年)
3rdアルバム『SHIBBOLETH』(2003年)
4thアルバム『THE WATER ROAD』(2008年)
5thアルバム『ONE FOR SORROW,TWO FOR JOY』(2013年)
6thアルバム『THE CLOCKWORK UNIVERSE』(2015年)

ちなみに、1~5までは全てiTunesでダウンロード販売しています。最新作はiTunes、AMAZONにはありませんでしたが、Bandcampにはありました。しかし、Bandcampでは5thと6thの2枚しか販売してません。よくわからん。

今回私が買ったのは5thと6th。購入の大きな動機となったのは、やはりそのカンタベリーな雰囲気のメロディ。そしてそのメロディを最大限に活かした女性ボーカルの美しさです。そしてもう1つには、中心人物であり作曲、アレンジも行っているギタリストのPhil Mercyのギタープレイ。
プログレといっても結構ブルースくさいというか、チョーキングだとかグリッサンドとかでギョワギョワやっちゃったりする人、いますし、あるいはホールズワースをまねてウネウネとやたら弾きまくるギターソロをやる人とか、クラシカルメタルそのまんまなフレーズをやっちゃったりとか、結構いますけど、彼のギターソロはそういう土臭さというか田舎くささというか(笑)、あるいは人マネっぽい感じとか、そういうのがあんまり感じなくて、透明感があって脳天に突き抜けるような感じがします。月並みな言い方ですが、空に舞い上がっていく、といいますかね。
で、このギターソロ、誰かに似てる…と思ってすぐに浮かんだのは、日本プログレの至宝ミスターシリウスのギタリスト釜木茂一さんでした。
釜木さんも非常に独特なギターを弾く方で、70年代ロックのようなブルースフィーリング溢れるギターではなく、かといって80年代のクラシカルなメタルフレーズでもない。もちろんパンクのような雑なものじゃないし、ジャズのようにお洒落な雰囲気のものでもない。Phil Mercyとか言ってるけど、本当は釜木さんなんじゃないの?(笑)
ということで、ミスターシリウス好きにもオススメのバンドです。とはいっても結構カンタベリー寄りな雰囲気なんで、あんまり思いっきりな派手さはないですけど、上手いです。
また、メロトロンにフルートにオルガンに…と、プログレ好きならお馴染みの楽器群がふんだんに使われていますし、聴きなれた音なんですけど、メロディやプレイが独特なんで、非常に新鮮です。
ぶっちゃけて言ってしまうと地味ですし、さらりと聞き逃してしまいそうなぐらいですけど、でもいつの間にかじっくりと耳を傾けてしまうという、プログレマジックが使われています(笑)。
シンプルに聞こえるけれども、じっくりと聴き込むとその凄さがわかってくるという、まさにカンタベリーなバンドです。

さてThieves' Kitchenを一通り全作、YoutubeとかiTunesで聞きました。
1st、2ndは男性ボーカルで、アメリカンな感じのテクニカルロックな雰囲気で、ハッキリ言ってド凡作です。ドリームシアターを激弱にした感じといいますか(笑)、ボーカルがとにかく貧弱。全体的に演奏も弱い。ハードロックにしてるわけじゃなし、かといって普通のロックでもなく、フュージョンでもねえしなんなんだよ!と、非常に煮え切らないアルバムとなっています。しかもアメリカンな感じで声を張り上げるもんだから、英国の雰囲気とか無いですし。個人的には買う価値は無いです。
おまけにキーボードの音もダサい(笑)。安っぽい音です。

そんなダメバンドになりかけていたThieves' Kitchenですが、3rdで女性ボーカルのAmy Darbyに交代して雰囲気は一変します。
しかしながら、前2作の作風はまだ引きずっており、せっかくの素晴らしいボーカルも活かせずじまい。楽曲も煮え切らなさが残り、20分を超える大曲「Chovihani Rise」も、はっきり言って冗長、つまらん出来に。
う~ん、惜しいなあ…というのはPhil Mercyさんも思っていたかどうかは知りませんけども、何か思うところはあったのでしょう。3rdから実に5年の期間を経て、ついにThieves' Kitchenは覚醒し、アルバムを発表します。
それが、バンドの代表的なアルバムであり、傑作である4thアルバム『THE WATER ROAD』です。
しかしながら、まだ完全には覚醒してはいなかった。それというのも、あまりギターが活躍してないんですね。女性ボーカルの使いどころはわかったし、それを活かす作曲の仕方もわかったけども、今度は俺(Philさんね)が何していいかわかんなくなっちゃった!って感じ(笑)

う~ん、と悩んだPhilさん、もう一回やってみんべとばかりにまた5年間引きこもります。
そして2013年に、運命の5thアルバム『ONE FOR SORROW,TWO FOR JOY』を発表。
ここで一気にカンタベリーに接近したんでしょうかね。ギターソロを聞くと今までとはだいぶ違っています。突き抜けてるんですね、メロディが。今まではアメリカンなフュージョンっぽかったり、なんかはっきりしない低音部分でうろついてたりとか、曲にしても静かで地味すぎて伝わらなかったり、テクニカルロックみたいに手数の多い曲やったりと、イマイチはっきりしなかったのですが、この作品で方向性がハッキリしたのでしょう。
今までだと、1曲目から20分超えとかやったりしてましたが、このアルバムでは1曲目はArmyさんの語りだけ!なんと16秒です!この短さ、どうしたんでしょう?(笑)
そしてすぐに「Deor」で幕開け。NHK-FMで流れたのはこの楽曲でしたっけね。
のっけからメロディアスで伸びやかなギターで開始です。このギターソロがまた良いんですよ。カンタベリー好きならこれでもう一気に持っていかれるでしょう。そして、ちょっと抑えた雰囲気のArmyさんのボーカルがまた良いんですね。やや陰りのある雰囲気が英国っぽい気品を感じます。美しいです。
前作も、こういう薄暗い雰囲気といいますか、抑制の効いた感じではあったのですが、な~んか退屈なんですよ。さっさとはじめろや!!っていうか。一発目から20分超えの大作ぶつけてくるのもいいですけど、退屈。2曲目は妙な民族調で、いらないような楽曲ですし。なんかやっぱり聴いてて腑に落ちないというか。
その点、5thはコンパクトにキチっとまとまっていて、ようやく安住の地を見出したというか。
そして、それをさらに発展させたのが最新作『THE CLOCKWORK UNIVERSE』です。
1曲目のLibrary Songでもう一気に引き込まれます。この手の音が好きで、1曲目を聴いてぐっときたなら全曲外さないでしょう。
今の所、バンドの最高傑作じゃないでしょうか。変なアメリカンな雰囲気とか、ドリームシアター崩れのようなプログメタルっぽさとか、あるいはフュージョンっぽさとか、所々気になっていた部分が全部、綺麗さっぱり無くなって、すっきりと小奇麗になりました。
こけおどしのような大げさな楽曲は無くて、本当に演奏とメロディを突き詰めてアルバムを作ったんだろうな、というのが感じられて、とても清清しいアルバムです。アルバムの統一感も見事。
穏やかではあるけれども、ほんの少し陰を感じる。英国らしい、そんなアルバムです。
プログレファンじゃなくとも、「Prodigy」などは割とポップな普通のロックな楽曲に聞こえるので、一般の音楽ファンにもオススメです。

最新作がいつでも最高傑作って、良いですよね。まだまだこれから進化するだろうな、と思います。

↓覚醒の4thアルバム『THE WATER ROAD』より、ギターがいちばん活躍してる楽曲「On Tare」。でもこういう楽曲だったらもうちょい派手めにした方がいいんじゃないの?女性ボーカルいらなくねえか?とか色々疑問が出てきてしまって、私はどうも気に入らない楽曲です。


↓真の覚醒!5thアルバム『ONE FOR SORROW,TWO FOR JOY』より「Deor」。


↓最新作にして最高傑作『THE CLOCKWORK UNIVERSE』より「Library Song」。ここまで完成されれば、後はもう突っ走るだけ!次回作が今から楽しみです。


↓私の大好きなバンド、Mr.SIRIUSのアルバム『BARREN DREAM』より「Eternal Jealousy」。釜木さんのギターに注目。日本のプログレバンドでここまで素晴らしい楽曲をやっているのは、なかなか無いですね。


ちなみに釜木茂一さんのホームページもあり、現在も更新されているようです。
→http://www5b.biglobe.ne.jp/~kamaki/
ガンダム好きらしく、ガンダムをテーマにオリジナル曲を発表したりもしているみたいですね。今は普通の社会人として暮らしているようです。釜木さんが組んでいたバンドKehellが復活してくれないかなあ…とか思うんですけどね。
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Category: プログレッシヴ・ロック

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