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ゲーム音楽これを聴け!

わたしは いだいな ぶとうか。 うわさでは すでで くまを たおしたことになっておる。 しかし じつは てつのつめを つかって いたのだよ。 わっはっは。 ゲーム音楽とプログレ、ジャズロックが中心。ドールも始めました。うちのドールが勝手にツイッターで呟いたりしてますので、そちらもよろしく。

 

『クーデルカ』オリジナルサウンドトラック 

先の『ナイトメア・プロジェクト YAKATA』の記事でちょこっと触れましたが、あらためて記事にしたいと思います。

『クーデルカ』作曲者は菊田裕樹さん。聖剣伝説2,3が表の代表作なら、この『クーデルカ』は裏の代表作と言ってもいいんじゃないかな、と思います。
というのも、クーデルカというゲーム自体が、菊田さんの監督、演出、脚本による作品であるからです。
それまで所属していたスクウェアでは音楽や効果音を手がけていましたが、作品全てを企画から手がけたのは、このクーデルカが初でした。ゆえに、菊田純度100パーセント(に近い)作品といえるでしょう。

音楽に関しても、これまでの非常にわかりやすい音楽とは少々趣が異なっています。
例えば戦闘曲「Water Fall」にしても、聖剣2の「Danger」のような、かなり騒々しい類の性急な楽曲ではありません。また、双界儀の「Die On Destiny」のようなギターが炸裂するロックでかっこいい楽曲でもありません。
神秘的な音楽といいますか、民族音楽っぽいような雰囲気ですが、陽気な感じではなくどこか切なく、薄暗いイメージがあります。
RPGにおける戦闘というのは文字通り戦闘であり、相手を消滅させて自分のレベルアップのために行う行為です。つまりは相手は邪魔な存在であると同時に、自分にとって有益な結果をもたらす獲物でもあるわけです。ゆえに、戦闘時におけるBGMの多くは、景気良く相手をぶっ飛ばし、気持ちよく自分がレベルアップしていくような、そういうノリのよい音楽がつけられるわけです。
ただ、これは一概に全てそういった音楽である、ということはもちろんいえません。あくまで多くのRPG作品に見られる傾向の1つです。
例えばドラクエの戦闘曲の場合は、やや現代音楽的な雰囲気を用いて、未知なる脅威に向かっていくようなプレイヤーの心情が反映されたような楽曲が作られていますので、「自分のレベルでこの戦闘に勝てるだろうか」という、どこか不安な気持ちを抱えているような楽曲となっています。景気良くぶっ飛ばす、というような雰囲気ではないわけです。
ところがレベルアップすると、非常に気持ちのいいファンファーレが流れますので、これによって苦しい戦いを終えた苦労が報われるような気持ちになるわけです。
戦闘行為はRPGでは何百、何千と繰り返されるので、音楽もその戦いの数だけ繰り返し聴くことになります。
しかし、戦闘では「不安な曲」、勝つと「明るく華やかな曲」、レベルアップしたら「ファンファーレ」、というように音楽を変えて、戦闘に区切りをつけていくことで、何度繰り返されても飽きることが無いような工夫をしているわけです。
これがもし、フィールドからず~っと戦闘時も勝っても負けても同じ曲が流れ続けるとなるとメリハリがなくなってしまい、だらだらとした作業的な戦闘が繰り返されることになってしまいます。特に昔ながらのコマンド選択式のRPGの戦闘だと、プレイヤーは選んでボタンを押すだけなので、非常に単調になりがちです。
ですから、音楽による気持ちの切り替えというのは非常に効果的だと言えます。
ドラクエは、この音楽の付け方が非常に効果的だったために、後の多くのRPGのお手本となっていったのだと思われます。
ファイナルファンタジーやロマンシング・サガの場合は、戦闘は非常にかっこいい音楽で、ノリで敵を倒していくような楽曲ですね。戦闘後のジングルもまたドラクエと同様、気持ちのいいものに仕上がっています。

ところがクーデルカは、それを根底から覆すような音楽を纏って戦闘をします。
プレイした方はわかると思いますが、憎い敵をやっつけて、自分がドンドンレベルアップして快感を得るような、そういう気持ちになれるような気持ちのよい音楽ではない。
画面も暗く、敵もかなり薄気味悪い異形のバケモノであったり、蛆虫(リアル)だったりゴキブリ(リアル)だったりするわけです。こう書くと、ファミコンの『スウィートホーム』を思い出しますね。
こういったホラー色の強いRPGだと、音楽も薄気味悪いものになるのが一般的。実際『スウィートホーム』やSFCの『ラプラスの魔』などは不安を煽るような音楽でした。
しかし、クーデルカはそれとも違う。
戦闘時であっても、神秘的な印象でありながら、どこか寂しげなメロディが漂っていたりするのは、主人公のクーデルカを表わしているからなのでしょうか。
敵に立ち向かうような勇壮なものではなく、また、邪魔ものを排除するだけのような冷淡なものでもない。私的な印象ですが、クーデルカの戦闘曲というのは「不運にも出会ってしまったせいで、逃げることも出来ずに仕方なく戦う」というような、そんな心情を感じさせます。
戦闘曲を聴いていると、どうもすっきりしない。なにかもやもやしたような、晴れない気持ちになる。そして、何だか心苦しくなる。
菊田さんは、そんなクーデルカの感情を楽曲で表わしていたのかもしれません。

↓クーデルカの、あまりに「らしくない」戦闘曲。このような戦闘曲は、数あるゲーム音楽の中でも極めて珍しいと思われます。


そして、この戦闘曲の雰囲気はボス戦であっても変わりません。非常に強固なイメージでもって音楽を作り上げているせいか、いささかのブレもありません。よってボス戦であっても「らしくない」楽曲となっています。

↓ボス戦BGM。通常戦闘曲よりも「悲愴感」が増しているような気がするのは気のせいでしょうか。


クーデルカの戦闘曲が大好きなせいで、だいぶ色々と書いてしまいました。
ここからはサントラの基本情報と収録曲について。

『クーデルカ』オリジナルサウンドトラック
1999年12月1日発売。価格は2800円(税抜き)。収録曲は全部で34曲。
バトル曲は4曲で、後はムービー部分の楽曲が大半。
ゲーム中は初期バイオハザードみたいに効果音のみで音楽が流れないので、こういうサントラになっています。
当ブログとして注目するのは、ボーナストラックとして3曲のライブアレンジバージョンが収録されていること。
これが『双界儀』のサントラを彷彿とさせる、菊田流プログレッシヴロックとでもいいたくなるような、素晴らしいバンドアレンジとなっていて、これを聴くだけでも買いです!
アレンジとギターは、作、編曲家でありギタリストの秋元直也氏。メジャーアーティストの楽曲を多く手がけている方のようです。
そしてドラマーはなんと石川雅春氏です!おっとこんなところに石川さんが…(笑)フュージョンファンにはお馴染みのドラマーですね。ゲーム音楽ファンにとっては、SNK作品のアレンジアルバムでお馴染みですね。そして『双界儀』のサントラでもドラムで参加されています。この縁でクーデルカのライブにも参加してもらったんでしょうかね。
そしてベースはメッケンこと荻原基文さん。よく萩原(はぎわら)さんとよく間違われますが「荻原」(おぎわら)さんです。こちらもフュージョンファンにはお馴染みですね。
キーボードは鈴木正将(すずき・ただすけ)さん。現在は「ただすけ」という名前で活動されている、作、編曲家であり演奏家でもある方だそうです。全く存じ上げなかったのですが、最近ではゴッドイーターのサントラに演奏者として参加しているようです!おっとびっくり。


↓戦闘曲「Patience」のアレンジバージョン。このギターのメロディに、プログレのロマンを感じます(笑)名アレンジです。


↓これはまるで『双界儀』!ってかそのまんまな雰囲気に仕上がっていて、双界儀ファンにもオススメのアレンジ楽曲。


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Category: ゲーム音楽(プログレ、フュージョン系)

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